【空き家リノベ体験記】~普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベしてみた~ 第１１回土間リビングのある家に実際に住んでみた #リノベーション #空き家

「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか？」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

そこで、空き家をリノベしようか？と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。

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今回から、実際にリノベした家に住んでみた感想をお伝えしたいと思います。

人が集まるのに便利な土間スペース

マイホームが欲しいと思った最初のきっかけは、自分だけのこだわりの空間が欲しい、ということでした。その中でも、最も思い入れがあるのが、友人を呼んで趣味のボードゲームをしたりホームパティ―をしたり、そういう「大人の遊び場」を作ることでした。

そんな思いを形にしたのが、１階のLDKです。
リノベ前は、DKと和室、玄関ホールに分かれていた１階の間仕切りを取り払い、
一続きの大きな空間にしています。

元々和室だった空間は床を取払い、玄関と続きの土間スペースとして、靴のまま人が集まれる空間にしました。広い土間スペースは、自転車の整備をしたり、DIY作業をしたり、一人時間にも様々に活用できます。
土間のリビングスペースと床を張ったダイニングスペースとの間に段差があることで、来客時に、ここから先はプライベートエリア、というのが何となく分かる、という効果もあります。

土間リビングの使い心地

土間リビングで、不動産屋や工務店が心配していたのが、暖房効率の悪さでした。
床が無く地面の冷気が直接入ること。玄関と間仕切りが無いので玄関扉から熱が逃げやすいこと。それに間仕切りが無く空間が広いこと。と、暖房効率が良く無さそうな要因が多々あります。

ですが、実際に住んでみると、古い家の様に寒くて１階にはいられない、っていうような寒さはありませんでした。コンクリートの土間は寒そうなイメージがありますが、体感では窓からの冷気の方が影響が大きく、コンクリートはあまり気になりません。また、最近の玄関扉は性能がいいので、隙間風が入って寒いなんてこともありません。

その一方で、コンクリートが表面に白い粉をふくのは、かなり頭を悩まされました。
打ちたてのコンクリートを触ったところが白くなります。これはコンクリートが固まる時に、成分の一部が表面に浮き出てきた物です。屋外のコンクリートは雨などで洗い流されるので、しばらくすれば落ち着いてきますが、室内のコンクリート土間はそういうわけにもいかず、半年以上、白い粉をふき続けました。靴やカバンが白く汚れると、来客に不評なのは困りものでした。

調べてみると、コンクリート表面をワックスや樹脂のコーティング剤で固めてしまうのが、いいとのこと。室内土間用のワックスは近所のホームセンターでも買えたので、自分でワックスがけをしました。ワックスの塗ムラが出来ましたが、個人的には風合いがあって気に入っています。