「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか?」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。
そこで、空き家をリノベしようか?と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。
前の記事:第3回 予算はいくらか考える
https://akiyarenova.news/archives/32873
希望する立地の相場はどれくらい?
面積と予算が決まったら、それを基に不動産屋さんに物件を探してもらうわけですが。
希望する立地のエリアの周辺相場からすると、予算900万円はかなり安そうです。
中古住宅の周辺相場は「ホームズ」などの不動産ポータルサイトで調べることが出来ます。
相場に対して、予算が足らない場合、予算アップか立地や広さなどを下げるかとか、すぐに諦めてはいけません。周辺相場よりも、かなり安く売られている「訳あり物件」があるからです。
安く買える「訳あり物件」
特に築年数の古い物件の場合、周辺相場よりも安い「訳あり物件」があります。
こういった物件は、デメリットをきちんと理解して、自分にとっては問題にならない物件を選ぶことが出来れば、限られた予算でも広い家や立地のいい家を買うことが出来ます。
訳ありといっても、その中身は物件により様々です。
例えば、既存不適格といって、そのままの大きさで建替えできない物件や、再建築不可といって、そもそも建替えの出来ない土地があります。そういった物件でも、今ある物件をリノベーションして使う分には特に問題ありません。
また、地震や台風で被害を受けた等、そのままでは住めない古屋が建っていると、建物の価値はマイナスと評価されて、更地よりも安く売られている場合があります。ですが、全面的にリノベするのであれば、多少傷んでいる部分があっても、住めるようにすることは可能です。
他にも、自家用車が必須の地域であれば、駐車場が無いだけでも、数百万円安くなったりすることもあります。
良さそうな空家を見つける、が…
しばらく、条件にあう物件を探していて、これはという物件を見つけました。
第1希望の駅から徒歩15分、駐車場無しで既存不適格(建蔽率超過)という「訳あり物件」です。予算900万円に対して880万円。
内見してみたところ、内装材等はかなり古びていて傷んでいますが、骨組み等はしっかりしていて、まさに狙い通り!といった感じです。
さっそく、この物件でローンが組めるか、銀行に問い合わせてみました。
問い合わせてみたのですが…。ローンは組めない、という回答でした。詳しく聞いてみたところ、既存不適格のうえ、土地も60㎡未満の狭小地ということもあり、担保価値が足りないのが問題とのことです。
諦めずに探して
ということで、土地面積が60㎡以上という条件も追加して、諦めずに掘り出し物の空家がないか諦めずに探していると、新たに物件が売りに出てきました。
今度の物件は、希望の駅から1駅ずれますが駅徒歩4分。駐車場は無しで、数年前の地震か台風か何かで雨漏りしてしまいそのままでは住めない「訳あり物件」です。価格は前回と同じく880万円。さらに、前回と違い土地面積も60㎡以上です。
内見しますと、雨漏り以外は全く問題も見当たりませんでした。
銀行に問い合わせたところ、住宅ローンも組めそうとのことで、この物件に決めて、詳しいリノベーションのプランを考えることにしました。
次回「リノベーションの詳しい打ち合わせをする」についてお話したいと思います。
過去の記事
第1回 空き家を買ってリノベしよう!と決心する
第2回 どんな家に住みたいか考える
第3回 予算はいくらか考える
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この記事を書いた人
よくばり売却 豊中北店 きどころ
もともとは、普通のサラリーマン。
空き家問題に興味を持ち、空き家をリノベして居住中。
現在は空き家問題解決の一助になれればと、
「よくばり売却」にて空き家・築古住宅の売却のお手伝いをしています。