「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか?」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。
そこで、空き家をリノベしようか?と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。
前回の記事
第4回 リノベできそうな空き家を探す
工事費用の見積もりが早めに必要
ベースになる家が決まったら、次にどういうリノベーションをするか打ち合わせです。
リノベのプランを決めて、工事費用の見積もりが出ていないと、ローンの申し込みが出来ず、そうなると正式な購入申し込みも出来ません。
あまりもたもたしていると、他の人に掘り出し物の空家を買われてしまうかもしれず、ここはなるべく急ぐ必要があります。
私の場合、午前中に内見して、その日の午後には打ち合わせをしました。
リノベーション工事の打ち合わせでは、考えることが結構ありますが、基本的には希望をきちんと伝えれば詳細は工務店の方で考えてもらえます。ただし、希望をきちんと言葉に出来るようにイメージを作っておくことと、ある程度、会話がスムーズに出来る程度には用語も覚えておいた方がいいです。
まずは間取り
最初に、間取りをどうするかを決めます。
工事費用をなるべく抑えたいので、元の家の骨組みは極力そのまま使いたいです。
なので、柱の位置はそのままに、間仕切り壁や建具、収納の位置などを動かして、当初に考えていた理想の姿に、なるべく近づく様にしていきます。
もちろん、工事費用をかけられるなら、骨組みもある程度動かすことは可能です。
ボードゲームやホームパーティーが出来るスペースが、マイホームで1番実現したいところです。そこで、1階はトイレ・風呂以外の間仕切りは全て取り払って、広い1ルームのLDKにすることにしました。
また、古い家にありがちな急な階段を、向きを変えて登り口を周り階段にして緩やかにかけかえることにしました。階段の位置を動かすと、それを支える柱が新たに必要になるので、場所は家の中央のままです。そのかわり、階段の間仕切り壁も無くして、LDKのスペースに階段を取り込みます。
2階に関しては、階段の向きが変わった分、部屋の入口が移動した以外は、そのままの間取りにすることにしました。
内外装の材料は?
間取りが決まったら、外装や各部屋の内装材をどうするかを、大まかに決めていきます。
最初の段階では、工事の見積もりが出来ればいいので、色・柄等までは決めず、今あるものをそのまま使うのか、新しくするのか?新しくするなら、材料は何を使うか?(例えば床はフローリングか畳か、等)をまずは決めます。
壁紙やフローリングの色・柄等は、後日購入申し込みの後で、見本を見ながら選ぶことになります。
屋根は災害で壊れてブルーシートで応急処置をしてある状態だったので、全面的に葺き替えることにしました。耐震性を考慮して、日本瓦より軽いスレート葺きにします。
外壁は、そこまで痛みがなかったので、予算節約のためそのまま使うことにしました。
LDKの床はリビングスペースをコンクリート土間にして、遊びにきた人が靴を脱がないでいい空間にします。DK部分はフローリングにします。これは、衛生上の理由と、水道配管のスペースが必要だからです。
2階の和室2部屋は、雨漏りで痛みが激しい側は洋室にかえ、もう一方は畳の表替えだけすることにしました。
そして、LDKと和室の壁を漆喰にすることにしました。他で予算をケチった分、ここは少しお金をかけてます。
水回りの設備を決める
あと、工事費用を大まかに決めるのに必要なのが、キッチン・お風呂といった水回りです。
キッチンはアイランドキッチンにして、火が危なくないようにIHコンロとしました。
元のお風呂はかなり狭かったので、脱衣所とつなげて、かなり大きめのユニットバスを入れます。給湯器は普通のガス給湯器で、お風呂が大きくなった分、容量の大きい物にかえます。
一通りのプランが決まったら、それに基づいて、もう1度工務店に現場で工事規模を確認してもらい、工事費用の見積もりを出してもらいました。
これが予算内に納まったので、次のステップ、契約とローンの申し込みに進みます。
次回「住宅ローンを申し込む」についてお話したいと思います。
過去の記事
第1回 空き家を買ってリノベしよう!と決心する
第2回 どんな家に住みたいか考える
第3回 予算はいくらか考える
第4回 リノベできそうな空き家を探す
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この記事を書いた人
よくばり売却 豊中北店 きどころ
もともとは、普通のサラリーマン。
空き家問題に興味を持ち、空き家をリノベして居住中。
現在は空き家問題解決の一助になれればと、
「よくばり売却」にて空き家・築古住宅の売却のお手伝いをしています。