以下では、昨年2022年のオフィスについて、2021年との比較も含め振り返りました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】2022年の漢字は「集」
オフィスデザインを漢字一文字で表すと?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2022年は14.2%が「集」と回答。最も多い結果となりました。2020年は「変」が多く、2021年は「変」「動」など回答が割れ、変化が大きく不透明な時代が続きましたが、2022年はオフィスに人が「集」まる動きが鮮明に出てきたという変化を表しているのではないでしょうか。
<デザイナーコメント>
- オフィスのあり方として、集まりコミュニケーションを取る場所としての重要性が高まった。
- リモートワークに慣れた社員を再びオフィスワークに引き戻すために、集まることができる空間をデザインする必要性を感じている。
- コミュニケーション重視、会社に人が集まるようにする策を考える企業が多い。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】「大きく変化した」「変化した」が87.7%
2021年→2022年におけるオフィスデザインやニーズの変化
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020年4月、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を機に働き方が大きく変化しました。テレワークの浸透、オフィスの最適化、シェアオフィスやコワーキングの拡大など、多様化が一気に進みました。
2021年もその流れは続き、オフィス出社とテレワークを併用した「ハイブリッドワーク」が定着しました。さらに各企業がオフィスの役割や出社の意味を考えるようになりました。
そして2022年は、コロナ後を見据えたオフィス構築が進みました。オフィスに社員が集まるよう「行きたくなるオフィス」にする工夫など、コミュニケーションを取るための取り組みが増えています。
<デザイナーコメント>
- 全員出社・固定席というコロナ禍以前の状態に戻すことを強くイメージしている方と、よりテレワークと出社のハイブリッド化をイメージしている方との二極化がより進んだと思う。
- 会社によって重要視するところが違ってきた。デザイン重視、働き方重視、機能性重視、予算重視など多様化している。
- オフィスに人を戻したい、コミュニケーションを取ることで生産性を上げたいという要望がより多くなった。
- オフィスが必要だということが明確になり、迷いがなくなった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【4】2022年オフィストレンド予想の振り返り
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
昨年度公開した「2022年オフィストレンド予想」を振り返りました。「2022年トレンド予想」4つそれぞれに対し、「トレンドとしてあった」と回答があった比率を記載しています。■トレンド予想1:多様な働き方が実現できるワークスペース (42.9%)
<デザイン事例>https://designers-office.jp/work/page/index.php?id=974
- コワーキングエリアでのチーム作業や、webブースを中心とした個人作業など、様々な働き方が許容されるスペースがある。
https://designers-office.jp/work/page/index.php?id=963
- デザインや什器によるジャンル別に個人が集中できるスペースとチームで使用できるスペースがあり、メリハリが多様な働き方の実現につながっている。
<その他デザイナーコメント>
- 働く場所にメリハリをつけることで、そこから生まれるコミュニケーションや付加価値が出てくるイメージがついた。
- フリアドや様々な席で働く働き方に対しての抵抗が減ってきているように思う。島型デスクを並べるより色々な席があってほしいという要望が多い。
目次
閉じる