- 【02】ESG対応の重要分野は「気候変動への対応」が初の1位
不動産のESG投資を「必ず意識する」が3年連続で増加
投資目的も賃料や資産価値の向上を期待する傾向が顕著に
⑤重要だと思う分野
不動産のESG投資が重要だと思うと回答した人に対して、どのような分野で重要だと思うかを尋ねました。もっとも回答率が高かった項目は、2021年は「地域社会・経済への寄与」、2022年は「健康性・快適性」でしたが、今年は「気候変動への対応」が47.1%でした。これに「健康性・快適性」が続いています。
「気候変動への対応」がトップになった背景は、環境認証物件の増加など物件が変化していること、東京都が新築戸建の屋根に太陽光発電設備設置を義務付けるなど、環境規制強化に繋がる動きが具体化していること、電力などエネルギー価格の高騰をもとに省エネに対する意識が高まっていることが考えられます。⑥今後の不動産投資でESGを意識するか
今後の不動産投資で、ESGを意識するか尋ねた結果、「必ず意識すると思う」が23.0%で過去最多となりました。4つの選択肢の中では、「投資目的によっては意識すると思う」が最も多く43.0%でした。「投資対象となる物件によっては意識すると思う」は19.0%でした。
理由を問わず「意識する」は合計で85.0%で、前年の数値よりも微減(-0.3ポイント)していますが、「必ず意識する」が毎年増えていることから、不動産投資においてもESGを意識するべきとの考え方が色濃くなってきていることが分かります。⑦どのような目的であれば意識するか
今後の不動産投資でESGを意識すると回答した人に対して、どのような目的なら意識するか尋ねました。
この結果、「不労所得・売却益の獲得」が2年ぶりに1位になりました。ESG物件に対して賃料や資産価値の観点で注目している様子をうかがうことができます。
第3回 不動産投資オーナーのESG意識調査~ESG物件の価格上乗せ許容度が向上~ #ESG投資 #不動産投資
2023年2月28日
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