ハレガケは、JR山手線の高田馬場駅を最寄りとするビルに本社を構えます。2018年に池袋の前オフィスから移転した2つ目のオフィスです。
「豊島区を選んだのは、起業時のメンバーの活動エリアだったことが主な理由です。実は、謎解きゲームを企画・提供する同人グループやそこから法人化した会社は、日本各地に多数あります。そのなかで当社が全国展開するまでに成長できたのは、イベント数の多い東京で実績を重ねたからと言えるでしょう」
現在社員は25名。営業職以外は基本的にリモートワークで、出社が必要なのは月に1回、社員全員が集まる日だけ。それでも、立地や環境にメリットを感じることは多いといいます。
「一番のメリットは、最新のエンタメ情報にアクセスしやすいことでしょう。ゲームはもとより、映画、音楽、アート、演劇、アニメーション、アイドルまで、あらゆるエンターテインメントが集結している東京は、クリエイティブな刺激が満載です。新しいワクワク感を生み出していくためには、これ以上ない環境だと思います。また、東京には当社と類似の企業や競合企業も多く、都内で開催されるイベント数も圧倒的に多いため現地調査がしやすいですね。イベントの内容や参加者の動向など、そこで得た情報を自社の企画のクオリティ向上に役立てられるのもアドバテージだと感じています。
二番目のメリットは、交通アクセスの良さ。クライアントの多くは都内にあるため、対面でのプレゼンや打ち合わせがしやすいです。イベントは全国で開催されていますから、羽田から各地へ飛行機の便が充実しているのも便利。我々が全国を視野に活動できるのは、このフットワークの軽さがあればこそだと思います」
もうひとつ挙がったのは、人材面のメリットです。日本中から人材が集まってくる東京は、社員構成にも多様性が得られ、よりクリエイティブな会社を目指せるとのこと。実際、ハレガケには首都圏以外から転職してきたメンバーも多く、さまざまなバックグランドを持つメンバーがお互いに刺激し合いながら業務に取り組んでいます。
最後に今後の課題と展望を伺いました。
「謎解きゲームが浸透したこれからは、当社を選んでもらえるような強みが必要になると思っています。社内イベント系をさらに伸ばして地盤を固め、次のステップにつなげたいですね。例えば、今取り組んでいる『SDGs×謎解き』など、学びを掛け合わせたものをどんどんやっていきたい。また、時代に合わせた謎解きゲームを作っていくことも課題です。将来は、メタバース空間を舞台にしたイベント“ナゾバース”も事業の柱になればと考えています」
「謎解き体験をデザインし、人と場所、人と人をつなぐクリエイター集団」の企業情報を2022年12月20日HPに公開しました。|東京都企業立地相談センター