「不動産の売却を検討する中で最も手間だと思ったこと」を聴取したところ、「必要な書類の準備をすること」が全体で28.2%でトップ。これを売却者のタイプ別に見ると、買い替えの場合は26.6%なのに対し、相続・贈与の場合は34.7%とさらに高くなります。自分で購入した物件ではないため不明な点が多かったり、建物の完成から年数が経っているといったことが大きな原因でしょう。
被相続人が元気なうちに書類を用意しておくのはとても大事なこと。登記簿、権利書、被相続人の戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本やマイナンバーカード、身元確認書類などのほか、物件に関する資料も用意する必要があります。新築時や売買契約時点での住宅の性能を示す書類があれば評価がプラスになることもあるので、早めに探しておくことが大切です。
<複数社のサービス比較が重要。会社選びのポイント>
相続した物件の場合、自分で購入して住んでいる物件と違い、物件周辺の状況やニーズがわかりにくいことも多く、不動産会社から提示される売却プランの良しあしが判断しづらいこともあるでしょう。そうなると、その会社のノウハウに頼る部分が大きくなるため、どんな会社を選ぶかがより重要になってきます。
売却成功のカギを握るのはパートナーとなる不動産仲介会社選び。地域の情報、相続関係の法律などに詳しいのはもちろんのこと、自分の抱えている問題に真摯に向き合ってくれる会社を選ぶことが大切です。さまざまなタイプの会社をじっくり比較検討し、納得できる会社を選びましょう。■ 解説者紹介
SUUMO副編集長 笠松 美香
2018年より「SUUMO」副編集長に着任。「SUUMOジャーナル」をはじめとする情報コンテンツを担当。またスーモ リサーチセンター研究員も兼務。住まいに関するカスタマー動向、物件の最新トレンド全般や住まいに関わる制度や住宅ローンほか、住宅購入や賃貸を借りるためのノウハウ等について幅広くメディア出演や講演などを行う。■ 「住まいの売却ガイド」の概要
不動産売却の基礎知識や知っておきたいコツを分かりやすく解説するメディアです。
URL: https://suumo.jp/baikyaku/guide/
また本リリースではご紹介しきれなかった笠松副編集長による相続した不動産売却についてのアドバイスなどは住まいの売却ガイドでご紹介しておりますのでぜひご覧ください。
URL: https://suumo.jp/baikyaku/guide/entry/baikyaku_release20221208■ 調査概要
<調査目的>不動産売却検討者&実施者の意識と行動の把握
<調査対象>下記条件を満たすマクロミルモニター
【スクリーニング調査】
首都圏(東京都/千葉県/埼玉県/神奈川県)在住の20-69歳男女
【本調査】
過去1年以内に居住用不動産の売却を主体的に検討し、以下いずれかの行動をした方。
情報収集、仲介会社へ問い合わせ、訪問査定、媒介・代理契約、売却完了または停止
<調査方法>インターネットリサーチ
<調査時期・回答数>
【スクリーニング調査】
2021年12月18日(土)~2021年12月22日(水) 有効回答数:20,000人
【本調査】
2021年12月21日(火)~2021年12月22日(水) 有効回答数:1,239人
<ウェイトバック集計について>
【スクリーニング調査】
首都圏×年代ごとの構成比を、令和2年度国勢調査結果の実人口と一致させた。【本調査】
首都圏、年代ごとの人口構成比(令和2年度国勢調査結果を使用)に、スクリーニング調査での
売却検討&実施者の出現率を掛け合わせて、市場実態に近い年代構成で回収した。株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘、以下リクルート)が運営する『SUUMO』では、首都圏(東京都/千葉県/埼玉県/神奈川県)在住の20-69歳男女を対象に不動産売却を検討する人および実施した人の意識と行動に関する調査を実施し、相続した不動産売却についてまとめましたのでご報告させていただきます。
また、こちらの調査の詳細に関しては、下記の「住まいの売却ガイド」でも掲載しています。
URL https://suumo.jp/baikyaku/guide/entry/baikyaku_release20221208
相続した不動産を売却するコツは?不動産売却の検討者・実施者アンケートから分析!不動産売却を成功させるためのポイントも詳しく解説|株式会社リクルート