今回の滞在アーティスト、テディ・サンチェス氏は、デザイナーとダンサーという多面的な才能を持つアーティストで、パリ国立高等工業デザイン学院を卒業後、ポンピドゥー・センターでダンスとアートの融合したプロジェクトを展開し、イケアやナイキ、MOBILIER NATIONALなどとコラボレーションしてきた実績を持っています。
サンチェス氏は滞在期間中、金沢市の伝統行事である出初式での加賀鳶梯子登りからインスピレーションを得たダンスパフォーマンス制作のワークショップを開催予定です。衣装は、金沢美術工芸大学の学生がデザイン・制作を行い、大学のダンサーと一緒に振付を考えます。そして7月18日には、大学エントランスホールでパフォーマンスが行われます。
アーティストが滞在する金澤町家は、昭和10年に移築された文化遺産で、大学から徒歩数分の距離に位置しています。三谷産業が所有し、一般財団法人三谷文化芸術保護情報発信事業財団が運営を行っています。この町家は、海外から来るアーティストが滞在しやすいように、生活設備を整えつつ、同時に金沢の伝統的な風情を保全・維持することを目指しています。