江口屋醸造所の背景には、寛政年間(1790年頃)に創業した菅澤家の屋号「江口屋」が引き継がれています。明治後半に建てられた家屋では、4代目の源太郎が「源勲正宗」、5代目の伊三郎が「澤の不二」の商標で日本酒を醸造・販売していました。戦後、酒造を終え酒店となり、その後簡易郵便局を経て閉業しました。2020年7月には、地域の名工たちの手でゲストハウスとして生まれ変わりました。
開業に向け、2021年1月にクラウドファンディングを開始し、182名から合計233万円の支援を受けました。2022年には蔵の改装工事を行い、同年12月に醸造免許を取得。2023年2月から醸造をスタートし、3月に販売を開始しました。現在も全国各地のブルワリーを視察し、岐阜県釜戸町のカマドブリュワリーで醸造研修を実施するなど、醸造技術の向上に努めています。
古民家江口屋は、元造り酒屋の趣ある建物がゲストハウスとして生まれ変わった施設で、日本で2番目に大きな湖・霞ヶ浦が目の前に広がっています。訪れる客は、霞ヶ浦から昇る美しい朝日や、かまどで炊いたご飯、朝捕れのシラウオなど、新鮮な霞ヶ浦の食材を堪能できる朝食を楽しめます。早起きが楽しみになるような最高の朝を体験できる宿です。