クリエイティブで地域の魅力を引き出すSteve* inc.が初のトークイベントを主催!Q1 REAL CREATIVE TALK『東北と学生と未来と今を。』 #東北芸術工科大学 #山形 #東北 #トークイベント

トークテーマ① 「東北とクリエイティブの今とその可能性」
東北(の商品)には正直さをそのまま見せられる強さがある。(太田伸志)

自己紹介を終えると早速『地域のためにクリエイティブができること』をテーマに、これまで手がけた数々の事例を元に進行していきました。

Steve* inc.としてクリエイティブディレクションを担当した岩手県北日本製袋株式会社のCOME SACKにおいて米麦用樹脂袋を生地を使って商品を開発した話題を引用し、「米麦用樹脂袋を原反から一貫製造する日本唯一の機械を残すためにできることとして行った」とコメントしました。福祉実験ユニット ヘラルボニーがアートプロデュースを手掛ける岩手県のHOTEL MAZARIUMでは、知的障害のある方々が描いたアート作品をホテルの装飾品として施していることから、ホテルに泊まる前からホテルを出た後に価値観が混ざり合うまでの動線で建物の輪郭を表現するロゴを作成しました。クラフトサケ醸造所による同業者組合『クラフトサケブリュワリー協会』においては、お酒が数百年前から本来持っていた自由な文化に立ち返るという意味で、再生ボタンとは逆の矢印という意味をロゴやコピーに反映させ、クリエイティブで日本文化を継承させていくことの可能性を語りました。

東北とクリエイティブの可能性については「東北(の商品)には、正直な思いをそのまま見せられる強さがある。作られた過程など、興味深いものが多い」とコメントしました。

トークテーマ② 「山形の可能性って?」
山形をはじめ東北は誠実にものを作っている人が多い(中山ダイスケ氏)

対して中山氏は東北の中でも特に山形で手掛けてきた事例として、山形食品株式会社のストレート果汁『山形代表』の事例を引用し、山形の果物のおいしさを全国に届けていくことと生産者を支えることを目指してパッケージデザインを担当した話題を展開しました。

また、ブランディングをディレクションした鶴岡市立農業経営者育成学校についてや、ネーミングの由来についても言及。鶴岡駅前の再開発では鶴岡市在住のデザイナーに依頼をしながらディレクションを担当したことにも触れ、山形の魅力を語りました。東北とクリエイティブの可能性については「芸工大の立て直しを頼まれ、4年契約で山形に来たが、様々な面白い出会いがあって今もいる。山形をはじめ東北は誠実にものを作っている人が多い」とコメントしました。

トークテーマ③ 「東北であるから実現できていること」
東北では行政や企業に関わる機会が多い(東北芸術工科大学学生)

後半は芸術工科大学グラフィック学科の登壇学生代表2名をお招きし、4人でのトークッションがスタート。学生は中山氏の講義を受講しており、今回中山氏の声がけで登壇が決まりました。まずは「東北という地域だからこそ実現できていると感じること」について学生目線での意見を展開。

県の公用車デザインや老舗旅館の課題解決に携わった経験をもとに「東京では学生は都庁の仕事はできないが東北では行政や企業に関わる機会が多い。」といった意見が出ました。

これに対して太田は「地元と大学のつながりが強いことは芸工大の強みだ」とコメントし、中山氏は「町が大学を作り、大学が街を変えられたらいい」と続けました。

トークテーマ④ 「Q1」に期待することや一緒にやってみたいこと」
『Q1』がサードプレイスになれば嬉しい(太田伸志)

それぞれの立場から議論を展開する中で、改めてこの東北とクリエイティブの可能性を開拓・発信する新たな拠点『クリエイティブシティセンターQ1』に期待すること、一緒にやってみたいことに関して、学生からは「情報が溢れている東京とは異なって、自分で取りに行かないと得られない山形で、ゆっくりとクリエイティブを考える場所出会って欲しい」といった意見や「街の人と企業の人と学生が交流できる場となれば嬉しい」とコメントしました。

これに対して太田氏は「自宅と大学の往復となりがちの中で、サードプレイスになればいい。学校帰りにQ1、そしてスティーブのオフィスにぜひ遊びに来てほしい」と期待。中山氏は「町の人にも来てもらいたい。みんなで一緒に山形の美味しいものを食べたり飲んだりできる場所になれば」とコメントし、会は終了しました。

■イベントを終えて

「社会で働くということは『楽しいこと』という意識を大人がもっと広げていくべきだ」(太田伸志)

中山先生が学長を務める東北芸術工科大学では4年ほど講師をさせていただいてますが、学生と社会人の感覚の溝がまだまだ大きいと感じています。今回のようなイベントを開催することで、デザインの現場が今どうなっているのか、大学で学んでいることがどのように社会で活かせるのかという認識を繋ぐ良い機会になる気がしました。何より、社会で働くということは「楽しいこと」という意識を大人がもっと広げていくべきだと改めて認識しています。

これからも、地域に暮らすみなさまにとっても「クリエイティブ」の可能性を感じていただけるイベントを企画していけたらと思います。お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

Steve* inc. 代表取締役社長 太田伸志

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