- 室戸岬灯台(高知県室戸市)の歴史と魅力
室戸岬灯台は明治32年(1899年)4月に点灯が開始され、改築の記録はなく、明治期の貴重な鉄材が120年以上使われている鉄造の灯台です。使用されているレンズは直径2.6mにも及ぶ国内最大級の第1等レンズであることや、室戸市の特徴的な地形がつくる高台の上に建つことから日本一の光達距離を有します。
また、灯台に隣接する形で当時の灯台守が暮らしていた石造の官舎が残っており、その周辺敷地を併せて様々な利活用方法が考えられるポテンシャルを持っている灯台です。室戸岬灯台の全景
日本で5台しか現存しない第1等レンズが間近で見られるのも室戸岬灯台の最大の魅力となっており、灯台が立地する地形の関係から、室戸岬灯台のレンズ部分は人の目線と同程度の高さから鑑賞が可能です。
このように間近で点灯している第1等レンズを見ることができるのは日本では他に類を見ず、今後室戸岬灯台の最大の魅力として全国に発信していきたい室戸岬灯台固有の価値となっています。目線と同程度の高さから点灯している第1等レンズを鑑賞できる
- 室戸岬灯台の今後の利活用における展望
本イベントは室戸市・室戸市観光協会・高知海上保安部の協力の元、今後の室戸岬灯台利活用を見据えての試みとして地域住民の参加を中心に行いました。
この取り組みを機に、室戸岬灯台に関わる地域住民や地域事業者を増やしていきながら、来年度以降は一般向けの有料イベントや地域の観光事業者と連携する形での灯台を活用した限定プランを実施するなど、室戸岬灯台の様々な活用を検討していきます。室戸岬灯台と隣接する旧官舎
イベント参加者との集合写真
<団体概要>
団体名称:室戸岬灯台・旧官舎及び周辺敷地利活用検討共同体
(本共同体は室戸市・株式会社テレビ高知・室戸市観光協会からなる団体です)
活動内容:室戸岬灯台の魅力や歴史的価値を再考し、今後市民がより自由に灯台と旧官舎及び周辺敷地を使用できるよう様々な取り組みを行なっていく団体です。また、室戸市の観光コンテンツの1つとして室戸市の活性化も視野に入れた利活用を検討しています。海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、灯台の様々な利活用モデルを創出することで、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していくことを目的としています。初年度である2022年度は、本リリース事業含め、全国で12事業が採択されました。
海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/
新たな灯台利活用モデル事業 公募情報 https://toudai.uminohi.jp/event/post-5778/
室戸市の特徴的な地形の上に建つ室戸岬灯台で海と光と美食の共演 知られざる室戸岬灯台の様々な魅力が明らかに!|海と日本プロジェクト広報事務局