屋根や外壁などの建物の外装工事を中心に、近年は板金の折鶴や壁掛けオブジェの製作販売事業を展開するウチノ板金(本社:東京都東村山市、代表取締役:内野友和)は、2023年秋、板金を外壁に用いた「和國商店(わくにしょうてん)」を、隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)のデザイン監修、岡庭建設(東京都西東京市)の設計・施工により東村山市の青葉商店街に開業する。
今秋OPENする和國商店(イメージ) ©隈研吾建築都市設計事務所
- 和國商店とは
和國商店は屋根や外壁などの板金を手掛けるウチノ板金の工芸品ブランドで、板金の折鶴は海外のファンも多く、2022年からはフランス・ドイツの学校・大使館・公的機関で板金折鶴製作のワークショップも開催し、日本文化・折鶴の意味・板金技術を海外に伝える活動も行っています。
海外でのワークショップ・板金折鶴を製作販売している
■和國商店(ブランドサイト)
https://www.wakuni.shop/
■ウチノ板金 (運営会社)
https://www.uchinobankin.co.jp/■和國商店 板金折鶴プロモーション動画
他にもフランス人作家とコラボレーションした板金製の壁掛けオブジェは、海外のレストラン等からの注文もあり、建築板金の技術を用いた作品として人気です。
フランス人作家のステファン氏とのコラボレーション
■ステファン氏・内野友和の対談 https://note.com/wakunishoten/n/n9138fe529e1c
- 新店舗「和國商店」のテーマ
(左)ウチノ板金 内野友和 (中央)隈研吾氏 (右)岡庭建設 池田浩和氏
建設予定の和國商店は、新国立競技場など数多くの世界的建築を手掛けている隈研吾氏のデザインとウチノ板金の建築板金の技術を掛け合わせ、「循環」をテーマにしています。設計・施工は創業52年を迎えた、自然素材で高性能住宅の建築を得意とする岡庭建設が担当します。
青葉商店街は約60年前に開発されましたが、現在はシャッターを下ろした状態が目立つ商店街になっています。しかし、新型コロナウイルスの影響で様々な価値観が大きく変容し、各地で商店街という資源の価値も変わろうとしています。
このプロジェクトは、幼少期に青葉商店街で育ったウチノ板金の代表の内野友和が、この商店街の文化を活用し、地域活性、職人不足・技術継承などの様々な問題を少しでも解決できないかと、隈研吾氏に話を持ち掛けたところから始まりました。
この和國商店がきっかけとなり、人と人が繋がり、連綿と受け継がれてきた、青葉商店街が新たな価値を生み出す場所になることを目標としています。