デンマークが誇る建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェン(1894 -1984)が設計した旧ラジオ局のロビーのために製作した家具、Foyer(フォイエ)を製品化
カール・ハンセン&サンは、デンマークが誇る建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェン(1894 -1984)が設計した旧ラジオ局「Radiohuset(ラジオハウス)」(1945年コペンハーゲンに完成)のロビーのために製作した家具、Foyer(フォイエ)を製品化し、2023年3月より日本での発売をスタートします。
本製品は、2022年6月にデンマーク コペンハーゲンで発表および発売したものです。
2022年に創立100周年を迎えたVilhelm Lauritzen Architects(ヴィルヘルム・ラウリッツェン・アーキテクツ)とのパートナーシップのもと、100周年を記念し、カール・ハンセン&サンで生産が開始されることになりました。デザインクラシックコレクションの一部に加わり、多くのみなさまに名作をお楽しみいただけることになりました。
Foyerシリーズは、ベンチ、ソファ、ラウンジチェアで構成され、オーク材のフレームと、まるで空間に浮かんだような布張りの座面や背もたれの個性的な組み合わせが特徴的です。張地は、ファブリックまたは丹念に仕上げられてたレザーから選択可能です。手作りのボタンを配した座面と背もたれを張る際には、手間のかかる精密な職人技が求められます。ソファと椅子のアームレストと脚は、3つの部品を組み立てたもので、継ぎ目が目立たないよう細心の注意が払われ、手作業で磨かれています。軽快で華奢な彫刻のような印象でありながら、デザインの中核を成すのはソフトな座面と背もたれであり、快適さは全く損なわれていません。
- Radiohuset(ラジオハウス)
ラジオが革新的な技術であった時代、ヴィルヘルム・ラウリッツェンが、デンマーク国営放送局Danmarks Radio (DR) のために、コペンハーゲンラジオ局「Radiohuset」を設計しました。1945年に完成した「Radiohuset」は、グリーンランド産の大理石やチーク材などの高級素材を使用して築かれ、今日ではデンマークの機能主義を代表する建築物のひとつに数えられています。その構造全体を通じて、ヴィルヘルム・ラウリッツェンのディテールへのこだわりが随所に見られ、インテリアにはすべての家具と照明がカスタムデザインされました。Foyerシリーズは、「Radiohuset」の壮大なロビー用にデザインされたものです。
「Radiohuset」は、今日ではデンマーク王立音楽アカデミーの本部となりましたが、Foyerシリーズは今でも使用されています。
- カール・ハンセン & サンのCEOクヌード・エリック・ハンセンのコメント
「Foyerシリーズは、カール・ハンセン&サンとVilhelm Lauritzen Architectsの幅広いコラボレーションの一環です。今年はFoyerシリーズとVegaチェアの両方を発表し、今後もさらに多くの家具を一緒に発表していく予定です。Radiohusetのためにに製作されていたこの個性溢れる家具を、こうして広くご紹介する機会に恵まれたことは非常に光栄です。」
- アン・モラー・ソレンセン(ヴィルヘルム・ラウリッツェン・アーキテクツ)のコメント
「Foyerシリーズは、ヴィルヘルム・ラウリッツェンのユニークなデザイン言語により表現された、堅実でシンプルなデンマークのデザインです。木製のフレームに支えられ、わずか数本のネジで固定されている張地の座面をはじめ、この家具は人の体に沿うよう、あくまで実直に形作られています。スタイルは非常にシンプルで、丈夫な素材を使用しつつ自然な軽快さを生み出しています。私たちはカール・ハンセン&サンと共に、現代の求める快適さを追求する一方、オリジナルのデザインを守り、このシリーズが時代を超越する存在となるよう努めました-これは、まさに一生ものの家具です。」