ごみ屋敷は立地の価値に大きな影響があることが明らかに
株式会社トナリスク(本社:東京都豊島区、代表取締役:松尾 大史)は、18~87歳の男女1,647名を対象に「家探しで、近所にごみ屋敷があったらどうするか」について調査を行った。環境省が全国の市区町村を対象に初のごみ屋敷の件数調査に着手したとの報道が10月にあるなど、社会問題化しているごみ屋敷だが、本調査では「ごみ屋敷」が物件選びに及ぼす影響が明らかになった。
■ ほぼ100%の人が近所にごみ屋敷がある物件は選ばない
家探しで「ごみ屋敷がどの程度近くにあったらその物件は選ばないか?」を尋ねたところ、「ごみ屋敷が周りにあるかどうかは気にしない」と回答したのはわずか0.4%で、ほぼ全員が近所にごみ屋敷があればその物件は選ばないという結果となりました。
ごみ屋敷がどの程度離れていれば許容できるかについては、「ま隣以外なら許容」(7.7%)、「2~3軒先より遠い場合は許容」(5.8%)「4~5軒先より遠い場合は許容」(27.6%)の人をあわせても、41.1%でした。58.5%と約6割の人は「同じマンション内(アパート内)や通りにごみ屋敷があったら、その物件は選ばない」と回答し、ごみ屋敷が立地の価値にも大きな影響を与えていることが明らかになりました。
■ 近所にごみ屋敷があったらその物件を選ばない理由
近所にごみ屋敷があったらその物件を選ばない理由について尋ねると、「臭いが嫌」が80.1%で最も多い結果となりました。次いで「虫が発生しそう」(75.6%)、「見た目が嫌」(71.3%)となりました。最も少ない「野良ネコ・野良イヌが集まりそう」でも52.1%と半数以上の人が回答しました。
■ 近所にごみ屋敷があったらその物件を選ばない理由(自由回答)
「生理的に無理」など問答無用で選択肢から外すといったコメントが多くありました。また、「ごみ屋敷の住人は問題を抱えていると思うので関わりたくない」という趣旨のコメントや、ごみ屋敷がある地域全体に対して、自治体など公の対応が行き届いていないイメージを持ってしまうといった意見も見られました。
- あらゆることが気になる。候補地から外す。(40代女性)
- 許容できる距離感は隣の駅以降。そのぐらい離れていれば安心かと思います。(70代女性)
- 生理的に受け付けません。(30代女性)
- 気持ち的に嫌。ストレスになる。経済面で問題なければ引っ越す。同じ町内は無理。目にしたくないから日常生活で使う通りには、あって欲しくない。(30代女性)
- できる限りトラブルの元や外的要因による懸念事項は排除したい。(30代女性)
- 無条件で物件を却下、そのような環境にある不動産を購入することは決してありません。(70代男性)
- 簡単に解決するものではないので、ほぼ永久的に悩むことになりそうだから。(30代女性)
- 虫も臭いも見た目も嫌です。崩れるような事故も怖いですし、実際火災になったごみ屋敷もあるので火災は一番怖い。ゴミを集めるような人の近くにいたくないです。(30代女性)
- 程度にもよると思いますが、外からもわかるような場合は特に近くは選ばないです。物の散乱や異臭がする可能性があるため。家の中だけの場合でも知ってしまうと、虫などのトラブルを気にしてしまいます。(30代女性)
- ゴ三を放置できる人とは同じ感覚ではいられないのでいろいろな問題が起きそうだからです。こちらが望まなくてもトラブルになる可能性があるので基本的には近隣にある時には選びません。(50代男性)
- 町のイメージも当然悪くなるし、資産価値も下がると思う。とにかくいいことは何一つとしてない。目にするのも嫌だし、子育てしたくない環境だし、関わりたくない。(40代女性)
- 治安が悪そうな気がする。住民の人間関係が薄く、公のサービスも行き届いてない地域という印象になりそう。(40代男性)