クラフトコーラカルチャーを「つくる人」「うる人」「つたえる人」「たのしむ人」の声で映しだす。公式発信基地「CRAFT COLA WAVE」創設 #クラフトコーラ #クラフトコーラウエーブ

  • 2.「CRAFT COLA WAVE」創設の背景

■クラフトコーラを取り巻く「ブーム」と「課題感」
2022年11月現在、クラフトコーラは、その名を冠した商品の登場が百種類をゆうに超え、マスメディアでの露出や小売店でのフェアが相次ぎ、「ブーム」として捉えられ、持て囃されています。

一見、好調なようにも映りますし、市場が拡大していることは事実でしょう。

一方で、それが文化に繋がってくかというと、果たしてどうか。

リスペクトすべきジャンルの成り立ちやルーツ、本質的に持ちうる価値や魅力の醸成を大切にせず、扇動的でなんでもアリな発信やモノづくりによってカオスな様相を呈していることもまた、事実としてあります。

すでに歴史とブレない価値を持つジャンル(ビール、ジン、日本酒、コーヒー、お茶等)ではなく、まだ発祥して4年しか経っておらず、本質的な価値や魅力が形成されきっていない、いわば「道(どう)」のようなものが育ちきってない段階のクラフトコーラ。

そんなタイミングでカオスな発信・営みや大衆化が先行しまっている現状には、「クラフトコーラは、もっと魅力的で好奇心がそそられるものなのに!」と率直に歯痒く感じるし、それをどれだけ醸成できるかが、文化として根付くかどうかの分岐点になると考えています。

何より、クラフトコーラの魅力や可能性に気づき、リスクを背負い誠意を込めて商品を生み育て届けたり、自らの商いの場で仕入れ販売したり、安くないお金を投じて購入し、日々楽しんでいる方々をたくさん知っているからこそ。
クラフトコーラが本来的に持つ魅力や価値をしっかり形​成し、文化として根付いてほしいと強く感じます。

■クラフトコーラって結局何?コーラ×クラフトを紐解くと、その姿がみえてくる
クラフトコーラは、言葉を紐解くと「コーラ(Cola)」と「クラフト(Craft)」に分けられます。

「コーラ(Cola)」の起源を辿ると、1885年アメリカ・アトランタにて薬剤師の「ジョン・ペンバートン」氏によって誕生したところがスタートです。

諸説ありますが、コーラの黎明期の時点で、シナモン・バニラなどのスパイス、レモン・オレンジなどの柑橘類のほか、刺激作用の成分としてコーラナッツ(=コーラの語源になった植物)が活用されていました。

ほどなくして、砂糖が仲間入りするなどし、今に繋がるコーラレシピの原型が形作られてきました。

参考:「歴史を変えた6つの飲物-ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラが語る もうひとつの世界史-」

また、クラフト(Craft)には、「手芸品・工芸品・民芸品」という意味があります。

その中で「工芸」「民芸」は、「材料・技巧・意匠によって美的効果を備えた物品」「信仰も祈りも縁起物も、たくさんの意味と価値観が含まれていた」とされていて、「個人が作る」「自然素材を使う」だけに収まらない意味を持つことがわかります。

参考:Oxford Languages、中川政七商店「工芸とは
ことばの意味と、歴史・現在・未来」「100年先の日本に工芸があるように。中川政七商店のものづくり」「「工芸と歴史」松岡正剛と中川政七が語る工芸の変遷」
まとめると、クラフトコーラは「コーラの元来的な作り方に回帰し、コーラナッツやスパイス、柑橘をはじめ自然素材を活用することに加え、素材選びや味わい、香り、パッケージデザインや販促活動等に至るまで作り手の想いやルーツを享受できるコーラ」と解釈できます。

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