山北町が直面する深刻な課題、それは人口減少と空き家の増加です。この問題の解決のため2023年12月1日、一般社団法人かながわ福祉居住推進機構は、「山北空き家福活(ふっかつ)プロジェクト」を開始しました。国土交通省の「空き家対策モデル事業」として、このプロジェクトは空き家を地域コミュニティの活性化のための資源として捉え、新たな福祉サービスの拠点や二地域居住者のための住まいとして利用することを目的としています。
「山北空き家福活プロジェクト」とは?
このプロジェクトは、神奈川県山北町の少子高齢化や人口減少の課題に対応するため、複数の空き家を一体的に活用し、福祉サービスの拠点や二地域居住希望者向けの住まいとして再生するものです。国土交通省が支援する「空き家対策モデル事業」の一環として、山北町役場、社会福祉協議会、商工会、観光協会、町づくりの専門家と協力して進められます。
神奈川県山北町
山北町は、神奈川県の最西部に位置し、丹沢大山国定公園と県立自然公園に囲まれた自然豊かな地域です。しかし、近年は少子高齢化と過疎化が進み、人口はピーク時の約半分に減少しています。特に65歳以上の人口比率が高く、この問題への対応が急務となっています。
「山北空き家福活プロジェクト」は、空き家を地域共生の場として活用することで、地域共生の住環境の整備を目指しています。空き家は、単なる問題ではなく、新たな可能性を秘めた資源と捉えています。このプロジェクトにより、山北町は子育て世代や高齢者、テレワーカーなど多様な世代やニーズに対応した地域へと生まれ変わることが期待されています。
予定されている空き家の活用イメージ
- 高齢者や障がい者を含む地域住民の集いの場
- リモートワークオフィス
- 二地域居住拠点
- 子育て支援拠点
- 障がい者グループホーム
活動内容
アンケートの配布
プロジェクトは、山北町民や山北駅前商店街の関係者、高校生などを対象にアンケートを実施しています。これにより、空き家の現状、生活上の課題、商店街の活性化に関する意見を収集しています。
活用団体の募集
空き家の活用に向けて、リモートワークオフィスや障がい者グループホームなどの施設の運営者を広く募集しています。これにより、多様なニーズに対応し、山北町の活性化を図ることが目標です。
情報の随時発信
公式サイトやSNSを通じて、プロジェクトの進行状況や成果を発信しています。これにより、移住や二地域居住を考える人々に有益な情報を提供し、山北町と利害関係者をつなぐ役割を果たします。
- お問い合わせ
●山北空き家福活プロジェクト事務局
〒258-0113神奈川県足柄上郡山北町山北1681
(一社)かながわ福祉居住推進機構山北事務所内
●運営団体:一般社団法人かながわ福祉居住推進機構
〒231-0023
横浜市中区山下町23番地 日土地山下町ビル9階