521人にアンケート カビ臭さ対策に関する意識調査の結果公表

一般社団法人あんしん解体業者認定協会(所在地:東京都港区、代表理事:鈴木佑一)は、古い住居においてカビの臭いについて、男女521人を対象とした意識調査を行い、その結果をランキング形式で公開しました。

古い家では、経年劣化や換気システムの不備から、カビが容易に発生し、それに伴う不快な臭いが問題となるだけではなく、健康への心配もあります。

今回、一般社団法人あんしん解体業者認定協会(https://anshin-kaitai.or.jp/ )が運営する解体無料見積ガイド( https://www.kaitai-guide.net/ )は、古い家に住む521人の方々を対象に、「古い家のカビの臭い」に関するアンケート調査を行いました。この調査の結果はランキング形式で公表されています。

調査結果に対して、株式会社ワンストップ代行センター(https://tokyobenriya.com/ )の代表取締役 戸村徹平氏よりご考察いただいております。

調査結果引用元:
解体無料見積ガイド( https://www.kaitai-guide.net/) 

調査概要

調査対象:古い家にお住まいの方

調査期間:2023年9月6日~12日

調査機関:当協会調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:521人(女性313人/男性208人)

回答者の年代:10代 0.6%/20代 12.9%/30代 36.0%/49代 25.9%/50代 19.8%/60代以上 4.8%

調査結果サマリー

・古い家でカビの臭いが気になる人は67.4%

・古い家でカビ臭いのは「押し入れ・クローゼット」

・カビの臭いが与える影響で気になることは「体に悪そう」

・カビの臭いを軽減するための対策1位は「換気する」

目次

古い家でカビの臭いが気になる人は67.4%

古い家に住む521名を対象に「カビの臭いが気になるか」との問いに、約7割の人々が「とても気になる」または「やや気になる」と回答しました。

新築の家と比べて古い家は、換気の機能が不十分で湿気がこもりやすいのが特徴です。これが原因で結露や経年劣化からの雨漏りが起きると、カビが繁殖しやすい湿った環境になりやすく、それがカビの臭いの原因となります。

古い家でカビ臭いのは「押し入れ・クローゼット」

古い家でカビの臭いが特に気になる場所を調査した結果、最も多い回答は「押し入れ・クローゼット(149人)」となりました。

他にも「靴箱」や「キッチン収納」にカビ臭さを感じると答えた方が多く、これは収納場所がもので溢れていて風通しの悪さや湿気がこもりやすいことが原因と思われます。

続く順位で「お風呂(123人)」が2位、「洗面所・脱衣所(109人)」が3位と、湿度が高い場所でのカビ臭さが指摘されました。「トイレ(60人)」も4位にランクインしており、こちらも湿気の関係が影響しているでしょう。

和室においては、畳や押し入れからのカビ臭さが気になるとの声が挙がりました。

カビの臭いが与える影響で気になることは「体に悪そう」

「カビの臭いが引き起こす懸念事項に関して、最も注目すべきは「体への健康への影響(341人)」でした。発生しているカビ自体が、健康に何らかの影響をあたえるのではないかと心配している人が多いことが分かります。

2位「においが不快(138人)」といった臭いそのものに関する悩みが挙げられていますが、3位「家が痛みそう(66人)」、4位「家財・衣類に影響しそう(54人)」など、カビの発生による直接的な影響に対する心配が多い印象です。


<1位 体に悪そう>

・身体(鼻・のど・肺など)に悪い影響が出るのではないか(28歳 女性)
・臭いがするレベルでカビが繁殖しているなら、アレルギーなどの反応が出そうで不安になる(34歳 男性)
・カビの胞子により、呼吸器疾患が悪化しそうで心配です(46歳 女性)

カビの臭いは、カビが繁殖する際に放出される老廃物が原因とされています。初期段階では臭いが強くないため、もし家にカビ臭さが漂っている場合、カビがかなり繁殖しその範囲が広がっている可能性が高いと考えられます。

この臭いとともに、「臭いと一緒にカビそのものを吸い込んでいるのではないか」という健康被害を心配している人も多くいるようです。

カビを吸い込むと呼吸器疾患のリスクが高まるといわれています。自分だけではなく「小さな子ども」「アレルギーをもつ家族」「ペット」の健康について心配している人も目立ちました。

<2位 においが不快>

・シンプルに不快です(24歳 男性)
・玄関を開けた瞬間に吐き気がする(36歳 女性)
・臭いが気持ち悪い(48歳 女性)

自宅なのにリラックスできない、臭いで気分が悪くなったり頭が痛くなったりしてしまう人もいることが分かりました。

<3位 家が傷みそう>

・家がどんどん傷んででいくのではないかと不安になる(43歳 女性)
・どの場所から臭うのかがわからなくて、家が傷むのではと気になります(53歳 男性)

多くの人々が、カビの増殖が住宅に及ぼす影響について心配しています。カビを放置すると、建材である木材が劣化する可能性があります。

さらに、多湿な環境はカビだけでなく、シロアリなどの害虫にもとって好都合な場所です。そのため、「住宅の耐久性は保たれているだろうか」「災害が発生した場合、被害が拡大する恐れはないか」と懸念する人は多いようです。

<4位 家財・衣服に影響しそう>

・臭いが「洋服」「家具」「カーペット」にしみつくのではないか(37歳 女性)
・カビの臭いがする押し入れに布団を入れており、布団にまでカビが繁殖しないか心配(46歳 男性)
・衣服やタオルに臭いがつくのではと気になります(62歳 女性)

押し入れやクローゼットがカビ臭い場合、そこに収納した服や寝具、タオルなどがその臭いを吸収してしまう心配があります。特にお気に入りの衣類や靴が不快な臭いになるのは非常に困りますね。

<5位 来客時に恥ずかしい>

・和室はモワッとした臭いがするので、人を呼べない(29歳 女性)
・来客の方に不快な思いをさせているのではないかと心配になる(43歳 女性)

カビ臭い状態が恥ずかしいため、家に友人や知人を招くことを避けている人も多いようです。また、玄関が臭うと、玄関で近隣の人々や配達員と接する際にも気になります。

カビの臭いを軽減するための対策1位は「換気する」

最後に、古い家にお住まいの521名に「カビの臭いを軽減するための対策」を聞きました。

その結果、圧倒的1位は「換気する(305人)」でした。次いで、2位「除湿する(175人)」、3位「こまめに掃除する(123人)」と続きます。

この結果から、手軽で日常的に行える対策が上位にランクインしており、臭いの原因であるカビの発生を防ぐ対策に重点を置いていることがわかります。

<1位 換気する>

・帰省や旅行などで家を空けるとき以外は換気扇を回している(24歳 男性)
・水分や蒸気の多い場所は換気に気をつかっている。風呂場はひとり入るごとに換気扇を回し、日中は季節問わず窓を開けている(37歳 女性)
・換気を良くするために、ふだん使わない部屋もできる限り窓を開けて空気の入れ替えをしている(47歳 女性)

部屋を閉め切って湿度が上がると、カビの発生が増加するリスクが高まるため、カビ防止のために換気は非常に重要です。特にお風呂場のような湿気がこもりやすい場所では、こまめな換気が必要です。

窓を開けにくい悪天候の日には、換気扇を活用することが有効です。換気扇は室内の湿気や空気を外部に排出し、新鮮な空気を取り入れるのに役立ちます。これにより、室内の湿度を適切なレベルに保つことができ、カビの発生を防ぐのに役立ちます。

<2位 除湿する>

・除湿パックを置いて湿度を下げる(38歳 男性)
・除湿剤などの湿気取りを置いている(48歳 女性)
・除湿機を24時間つけっぱなしにしている(50歳 女性)

除湿の方法はいくつかあり、部屋全体の湿度を下げるためには「置き型の除湿剤」、「除湿シート代わりの新聞紙」、そして「除湿機」や「エアコンの除湿機能」などが役立ちます。特に梅雨の時期や部屋干しをする際には、部屋全体の湿度を効果的に調整するために除湿機やエアコンの除湿機能を活用することがおすすめです。

一方、押し入れや下駄箱など、特定のスペースの湿度を下げたい場合には、「置き型の除湿剤」が設置しやすく便利です。さらに、消臭機能が備わった除湿剤も販売されており、湿度調整と同時に臭いの除去にも役立つことがあります。

<3位 こまめに掃除する>

・排水溝をこまめに掃除している(28歳 女性)
・エアコンや換気扇の掃除をする(35歳 女性)
・掃除を欠かさないこと。ただし掃除は大変で、非常に面倒でもあります(46歳 男性)

カビやカビの臭いが発生しやすい場所をこまめに清掃する習慣を持っている人も多数。

また、エアコンや換気扇などの家電や住宅設備にカビが生えると、それらを使用するたびに室内にカビが拡散されてしまう可能性があります。そのため、家電や設備も定期的に掃除しておくことが重要です。
掃除の最後にアルコールで拭いて仕上げると、カビ発生予防にもなります。

<4位 カビ取り剤を使う>

・お風呂はカビ取り剤で定期的にカビを除去している(37歳 女性)
・市販のカビ用洗剤を散布して対応(49歳 男性)

カビ取り剤は、ドラッグストアやホームセンターなどで幅広い種類が入手できます。

広範囲のカビを効果的に除去する場合には、スプレータイプのカビ取り剤が便利です。

しつこいカビや特定の場所に発生しているカビをピンポイントで取り除きたい場合には、ジェルタイプのカビ取り剤が使いやすいでしょう。

<5位 消臭剤を使う>

・炭を置いている(31歳 女性)
・消臭剤を大量に置いてます(48歳 女性)
・市販の脱臭剤を使用しています(51歳 男性)

多くの人がカビの臭いを消すために消臭剤を使用しています。また、「炭」「重曹」「コーヒーがら」も消臭・脱臭効果があるとして用いられているようです。

しかし、消臭剤は臭いを取り除くだけで、カビの除去効果はないため、カビの除去と消臭の両方を行う必要があります。

<6位 防カビ剤で予防する>

・防カビグッズを押し入れに置く(35歳 女性)
・防カビ用の燻煙剤を定期的に使用している(52歳 男性)

防カビ剤を使用してカビの増加を予防しているといった対策をしている人も。防カビ剤には「置き型・吊り下げ型」や「スプレータイプ」「燻煙剤」などの種類があります。

カビの発生を抑制することで、その臭いも予防することが期待できます。

<7位 芳香剤を使う>

・芳香剤を置いています(28歳 男性)
・アロマをたく(45歳 女性)

芳香剤やアロマを使用してカビの臭いをカバーしようとする人もいますが、これだけではカビ臭さが完全に消えず、臭いが混ざって不快な結果を招く可能性があります。そのため、消臭機能が付いている芳香剤の使用がおすすめされています。

カビの臭いの対策としては、換気、除湿、定期的な掃除が重要です。これにより、カビの発生を抑制し、臭いの改善も期待できます。しかし、カビを取り除いただけでは臭いがすぐに消えないこともあるため、消臭剤を利用するなどのケアが必要です。特に、空き家は掃除の頻度が低くなりがちでカビが発生しやすいので、空き家の管理や利用方法についての悩みや相談も多くあります。
参考URL:空き家の活用について( https://www.kaitai-guide.net/kaitaikouji/akiya/ )

▽戸村徹平氏の考察

昨今は気候変動の影響もあり、春から秋にかけてのゲリア豪雨や大雨により雨漏りも多く、古い家もよりカビの生えやすい環境になっています。

カビは臭いだけなく、吸い込むと人体の健康に影響がある場合もありますので、こまめな対策が必要ですね。ランキングに掲載されているような換気はお金もかからないですし、定期的に行いましょう。そのうえで、掃除や除湿、カビ取り剤や消臭剤を活用することは大変有効です。

できるだけカビ臭さの根本的な原因となる、カビ自体の除去を心かけましょう。

普段、わたしたちはお部屋の片付けや整理整頓をサポートさせていただいておりますが、まずは「メンテナンスが必要なモノを減らす」ということも換気や掃除の手間の削減につながると感じています。

室内の換気や空気の滞留を減らす意味でも定期的な断捨離を心がけ、スッキリしたお部屋づくりを心がけましょう。

■監修者紹介

株式会社ワンストップ代行センター(https://tokyobenriya.com/

便利屋代表 戸村 徹平氏

東京都心を中心に家事代行などを行う便利屋を経営。

都心部の共働き世代に人気のサービスは大掃除や家具の組み立て代行。

【記事等へのデータ引用・転載時のお願い】

 本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「解体無料見積ガイド」のURL( https://www.kaitai-guide.net/ )へのリンク設置をお願い致します。

■解体無料見積ガイドについて

解体無料見積ガイド( https://www.kaitai-guide.net/ )は、解体業界の透明化を目指して、一般社団法人あんしん解体業者認定協会が運営。あなたのエリアの優良・適正低価格な複数の解体業者から、正確なお見積りを受け取ることができる完全無料のサービスです。

■一般社団法人 あんしん解体業者認定協会について

 一般社団法人あんしん解体業者認定協会は、解体工事を計画する皆様が安心して依頼できる環境作りを目的に、全国都道府県下の優良解体業者を認定しています。また、解体工事に関する様々な疑問にお応えするご相談窓口としての業務を行い、ご希望に応じて無料でご紹介も行っています。

■協会概要

社名   :一般社団法人 あんしん解体業者認定協会

所在地  : 〒108-0023 東京都港区芝浦4-12-31 VORT芝浦WaterFront 4階

代表者  : 代表理事 鈴木佑一

設立   : 2015年6月

URL   : http://anshin-kaitai.or.jp/

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