一人暮らしというライフスタイルを選ぶ人々。しかし、ネットで「一人暮らしの貯金額」を調べると、実際にどれくらいの貯金をしているのか気になるところ。実際、高い金額が目に飛び込んでくることもあり、「自分にはとてもできない額だ」と感じる人も少なくないでしょう。
「平均額」を見ても、「一人暮らしでも余裕があるお金持ち」や「高齢者」の影響で数値が大きく見える可能性が考えられます。そこで、実際のところ、一人暮らしの平均的な貯金額はどれくらいなのかを明らかにするため、株式会社AlbaLink( https://albalink.co.jp/ )が運営する訳あり物件買取プロ( https://wakearipro.com/ )は意識調査を実施しました。
詳細は訳あり物件買取プロにて公開。( https://wakearipro.com/living-alone-savings-amount/ )
調査概要
調査対象:一人暮らしをしている方
調査期間:2023年8月25日~9月2日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:506人(男性266人/女性240人)
回答者の年代:10代 0.6%/20代 28.9%/30代 35.7%/40代 23.9%/50代 8.5%/60代以上 2.4%
調査結果サマリー
・一人暮らしの月の平均貯金額は27,812円
・一人暮らしの月の「理想の貯金額」は60,526円
・貯金したい理由は「将来・老後のため」
・貯金が難しいと感じる理由1位は「収入が少ない」
一人暮らしの月の平均貯金額は27,812円
506人の一人暮らしの方を対象にした月の貯金額調査で、平均貯金は27,812円と明らかになりました。
1番多かったものが10,000円超20,000円以下という範囲での貯金となっており、10,000円以下での貯金をしている人も約4割います。
つまり貯金額の平均が高くなっている背景には、大きな金額を貯金している一部の人々がいることが影響していると言えます。特に一人暮らしの学生や新入社員など、収入が限られている層は、それほど大きな額を貯金するのは難しいでしょう。
さらに、全く貯金をしていないと回答した人も約1割存在しました。
一人暮らしの月の「理想の貯金額」は60,526円
「月の希望貯金額」について尋ねた結果、応答の平均は60,526円となりました。
一人暮らしの独身者にとって、収入の5~10%を貯金として積み立てることが推奨されています。収入が一定でないフリーランスのような職種の場合、安定した生活を目指すならば、収入の15~20%を貯金として確保することがオススメです。貯金する額が少なくても、「目標の10%や15%には遠く及ばないから」と貯金を見送るのではなく、少ない金額でもコツコツと積み立てることが肝要です。
また、理想の貯金額と現状の貯金額とのギャップは平均で32,714円です。週末のサイドビジネスを考えるだけで、3万円のプラス収入は十分に考えられます。 副業で収入を増やしたいと望む方は、主業とのバランスを取りつつ、過度な負担とならないサイドビジネスを検討すると良いでしょう。
貯金したい理由は「将来・老後のため」
人暮らしの人が貯金したい理由の圧倒的1位は「将来・老後のため(311人)」。将来の出費や老後資金のために貯金したいと考えている人が多くみられます。
また、具体的な目的で貯金をしている人もおり、3位には「旅行・趣味に使いたい(34人)」が、6位には「車やバイクを買いたい(22人)」が入っています。明確な目標を持つことで、貯金のモチベーションを保ちやすくなることがわかります。
<1位 将来・老後のため>
・将来不自由なく暮らしたいから、独身時代に貯蓄したい(23歳 男性)
・将来のために、年間100万円は貯金したいです。ほしいものがあるわけではないですが、お金がないと不安なので(30歳 男性)
・一人暮らしなので、将来収入が得られなくなった際の生活費用に貯金したい(50歳 女性)
老後の生活資金を計画する際には、まず「老後の予想収入(年金、退職金、継続しての収入など)」と「老後の見込み支出(日常の生活費、レジャーや旅行の費用など)」をリストアップしてみましょう。その上で、予想される支出から収入を差し引いた金額を基に、必要な「毎月の積立額」を設定してください。
この方法でしっかりと計画を立てることで、老後資金についての漠然とした不安は軽くなるはずです。
<2位 急な出費に備えて>
・一人暮らしを始めて貯金がほぼなくなってしまったため、緊急事態への蓄えとして一定の貯金が欲しい(23歳 男性)
・突発的な出費に余裕を持って対応できる程度の蓄えが欲しいため(35歳 女性)
・緊急の病院代など、お金が必要な場面に備えるため(43歳 男性)
急にお金が必要になる状況として、「家電製品の故障」や「冠婚葬祭」と「突発的な医療費」などが考えられます。また、時給や成果報酬ベースでの収入を持つ人は、ケガや病気での仕事中断時の収入減も考慮しなければなりません。
会社員の場合は生活費6ヶ月分、フリーランスの場合は生活費1年分を現金やすぐに引き出せる預金で用意しておくと安心だといわれています。
<3位 旅行・趣味に使いたい>
・海外旅行のため(27歳 男性)
・習い事をするのが好きなので、やりたいことができたらすぐに支払えるように貯蓄をしておきたい(38歳 女性)
・1年に1回は海外旅行に行きたいから(52歳 女性)
多くの人が好きなことを楽しむためにお金を貯めています。旅行先や趣味の費用が明確になれば、目指す金額が決まり、楽しく貯蓄する動機になるでしょう。
<4位 結婚資金を貯めたい>
・将来結婚式をあげたいから(23歳 女性)
・結婚準備のため(24歳 男性)
結婚資金としては「結婚式の費用」「新婚旅行の費用」「新生活にかかる費用」などが必要です。
結婚式の大きさや新婚旅行の場所によっては、300~400万円の出費が見込まれることがあります。そのため、多くの独身者が「一人暮らしの間にお金をためておきたい」と感じているようです。
<5位 投資に回すため>
・投資のための資金を貯めたい(27歳 女性)
・投資に回して資産を増やすため(57歳 男性)
現在の低金利の状況下で、貯蓄だけでは資産の増加が難しいことから、投資に興味を持つ人が増加しています。その結果、資金を投資に充てたいと思っている人も増えてきているようです。
「ほとんどの収入を投資に使う」という選択をする人もいますが、非常時のための資金は現金や普通預金として確保しておいた方が安心でしょう。
<6位 車・バイクを買いたい>
・車を買いたいから(25歳 女性)
・年間で50万貯めて、欲しい車を購入するため(43歳 男性)
旅行同様、具体的な目標額があるのでモチベーションを落とさず貯金できそうです。車やバイクはローンでの購入も可能ですが、現金で買いたいという人もいました。
<7位 教育費として使いたい>
・子どもができたときのため(25歳 女性)
・子どもの教育費のため(40歳 男性)
子どもが大学に進学する際には、将来的な資金の準備が必須です。特に私立大学を目指す場合、それなりの経済的負担が予想されるので、早めに貯金を始めることが重要です。
学費の不足に対して奨学金という方法も考えられますが、「子どもに返済の重荷を背負わせたくない」や「できれば親として資金を用意したい」という意見も見受けられます。
貯金が難しいと感じる理由1位は「収入が少ない」
最後に、一人暮らしの506人に「貯金が難しいと感じる理由」を聞きました。
調査の結果、最も多かった回答は1位「収入が少ない(152人)」、2位「生活費が増加している(145人)」となりました。これに続き、3位は「計画的でなく、浪費する傾向がある(36人)」、4位は「突然の支出が増えている(32人)」でした。
収入面での課題を指摘する人や、支出面での悩みを持つ人がいましたが、全体としては支出の悩みを持つ人がやや多い傾向にありました。また、「物の値段が上がっているのに、残業が減って収入が減少している」というように、収入と支出の双方で問題を感じる人も存在していました。
<1位 収入が少ない>
・給料が安いため。残業すれば稼げるが、身体的・精神的に残業はしたくない(23歳 男性)
・給料が安いので、なかなか貯金できない(33歳 女性)
・パートでしか働けないので、月に平均7万円くらいの赤字になる(58歳 男性)
収入の不足を感じ、一人暮らしの経費で手を一杯にしており、貯蓄に余裕がないという状況の人が多くいます。収入が少ない背景として、「会社の給料が低い」「失業中」「非正規雇用形態」「年金だけの生活」などが挙げられました。
<2位 生活費がかさんでいる>
・思ったよりも一人暮らしでお金がかかっているからです(23歳 男性)
・家賃が高くてなかなか貯蓄できない(33歳 男性)
・生活費がどんどん上がってきて、貯金に回す余裕がない(40歳 女性)
多くの人が「物価の上昇」を生活費を節約できない理由として挙げています。さらに、自分だけの生活費でなく、家族の生活費もサポートしているために貯蓄が難しいという声も少なくありませんでした。
特に一人暮らしをしている人で賃貸を利用している場合、家賃は大きな出費となるでしょう。収入と家賃のバランスが取れていないと感じる場合は、より家賃の安い場所や物件への移住を考えると良いかもしれません。
<3位 計画性がなく浪費しがち>
・貯金が習慣化していない。計画通りにお金を使えていない(28歳 女性)
・あると使ってしまう。貯金を後回しにしてしまう(32歳 女性)
・無駄な出費が多いから(38歳 男性)
「気づいたらお金を使ってしまう」「我慢せずに欲しい物を購入してしまう」といった理由で貯金が難しいと感じる人も多くいます。
そういった人たちには、貯金を最初に確保する「先取り貯金」がオススメです。もし財形貯蓄の制度が利用できる場合、給与から自動で貯金することができます。また、定期的に特定の口座へ自動振り込みするサービスを提供している銀行も多いので、活用してみるというのも手です。
<4位 急な出費が多い>
・医療費など、予想外の出費が発生する(29歳 女性)
・急な出費が多々発生するため(31歳 男性)
突然の医療費や家電の修理代など、予測外の出費により、貯蓄が困難な状況にある人は多いです。たとえ緊急用の貯金があっても、想定外の支出が頻繁に発生するとそれをカバーするのは難しくなることも。
<5位 旅行・趣味にお金をかけている>
・趣味が多いので(23歳 男性)
・舞台オタクなので、チケット代とグッズ代でかなり使ってしまいます(34歳 女性)
・国内旅行で散財してしまい、いつも20,000円程度しか手元に残りません(44歳 女性)
「旅行や趣味のためにお金を積み立てている人」が多いのは事実ですが、それと同時に「旅行や趣味の支出が原因で貯金ができない」という人も存在していることが分かりました。娯楽は心の潤いとなりますが、旅行や趣味にかかる予算をしっかりと設定し、その枠を超えないよう自己制御することも重要となります。
<6位 交際費を削れない>
・友人関係が大きな理由だと思います。お金に余裕のある友人に付き合うと、自然と自分の出費も大きくなります(21歳 男性)
・断りづらい交際費が毎月かかるため(47歳 女性)
友人との食事や職場の付き合いが貯金を難しくしていると感じる人は少なくありません。
交際費を抑えるための方法として、全てのお誘いを避けるのではなく、「月に数回まで参加する」といった上限を設定することや、家での集まりを提案するなどのアプローチが考えられます。また、遠くに住む友人とのコミュニケーションのためにビデオ通話を活用するのも効果的です。
<7位 収入が不安定>
・派遣社員なのでなかなか収入が安定しないこと(25歳 女性)
・自営業なので収入が不安定です(56歳 男性)
収入の不安定さは、貯金の計画性を難しくする要因の一つです。収入が低い月には、貯金する余裕がまったくないという状況も考えられます。
収入が一定でなくても貯蓄を続けたいのであれば、「出費を削減する」「サイドジョブで収入を増やす」といった手段を考えることが重要です。
まとめ
一人暮らしの中で、月々の貯金平均は「10,000円以上20,000円以下」となっている人が最も多いようです。しかし、多くの人が理想としているのは「40,000円以上50,000円以下」で、実際の貯金から30,000円ほど増やしたいという願いが多いようです。
この貯金額のギャップの理由として「収入の不足」や「物価上昇による生活コストの増加」などが挙げられます。
収入面の課題を感じるなら、副収入を得る方法を探るのも一つの手。また、出費が問題であれば、家賃やその他の固定費の見直しも検討の余地があるでしょう。さらに、収入があるのに使いすぎてしまうという人は、先に一定の額を貯金として取り置く「先取り貯金」が効果的です。
※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://wakearipro.com/living-alone-savings-amount/
訳あり物件買取プロについて
株式会社AlbaLinkが運営する訳あり不動産の情報メディア。何かしらの「ワケ」があって売れない不動産の問題解決方法や、運用方法に関する情報を発信中。記事は専門家により執筆されており、信頼性の高い情報をわかりやすく届けることをコンセプトにしています。無料相談はもちろん、サイトを通じての直接買取にも対応しています。
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株式会社AlbaLinkについて
AlbaLinkは、「事業を通じて未来をつなぐ」をコンセプトに、訳あり不動産の買取再販業を行う不動産会社です。事故物件、共有持分、空き家、底地借地など権利関係の難しい物件などをメインに取り扱い、不動産問題に悩むすべての方に手を差し伸べます。
会社概要
会社名:株式会社AlbaLink
代表者:代表取締役 河田 憲二
所在地:〒135-0047 東京都江東区富岡2-11-18 リードシー門前仲町ビル6F
設立:平成23年(2011年) 1月
資本金:2,400万円
URL:https://albalink.co.jp/company/