淡路島・洲本市を拠点とする一級建築士事務所、ヒラマツグミが中心となり淡路島を舞台に2023年8月25日から9月3日まで「建築への手がかり展 vol.2 – 日常の事実-」というタイトルで企画展を開催します。この展示は淡路島の作家やアーティストとの共創によるもので、日常の中の「事実」とその中に秘められた美に焦点を当てます。
淡路島を拠点に活動する設計事務所として、自身や身近にいる人たちを対象に「ここで暮らすための建築」に向き合いたいと願い設計をしています。
主催|ヒラマツグミ一級建築士事務所
現在は、洲本市中川原町という周囲を自然に囲まれた場所に事務所を構え、工芸作家の作品や暮らしの品を集めた “gallery”、食を通して暮らしと土地に 向き合う “cafe” を併設。建築にまつわる実験的な取り組みやオリジナルプロダクト開発に向けた “studio” も始動。地の素材を使ったものづくりに取り組む「淡路島の家」や「JINO」、古民家再生プロジェクト「recominca」など、 島の多種多様な方々と共に様々な活動をしています。
建築は日常の中に織り込まれています。それは明確な形として存在するわけではなく、自然の動きや人々の活動によって感じられるもの。これをテーマにした「建築への手がかり展」は、2019年に初開催され、今回がその第2回目となります。特に、コロナ禍を経ての今回の展示は、新たな視点や感受性を期待されています。
https://prtimes.jp/a/?f=d127004-1-ef7bb41dd4804b2c61bff451bb840f81.pdf
展示のテーマ「日常の事実」は、岡倉天心の「茶の本」から引用された言葉に触発されています。岡倉の言葉は、日常生活のささいな事実の中に潜む美や真実を指摘しており、これをガイドラインに展示が構築されています。具体的な形になる一歩手前の、柔らかい状態の「日常の事実」を、参加者たちの視点で捉える試みが行われています。
淡路島は自然豊かな環境で、そこで活動する多くの作家やアーティストたちはその環境から多大な影響を受けています。今回の展示にはヒラマツグミの他、書家、現代アート作家、美術家、木工家、ジュエリー作家といった幅広いジャンルの作家4名が参加。彼らがそれぞれの視点で捉える「日常の事実」を、様々な素材や技法で表現します。そして、この展示から得られるヒントやインスピレーションを基に、新しいプロダクトの開発も進められる予定です。
<ジュエリー作家>
<美術家>
<木工家>
<書家・現代アート作家>
(敬称略)
これは単なるアートの展示ではなく、建築、デザイン、そして日常生活との関わりを深く考えるための場となるでしょう。
< 開催概要 >
日時| 2023年 8月25日(金) ー 9月3日(日) 11:00 〜 17:00 ※会期中無休
(Cafe は 8月25日 (金)・26日 (土)、9月1日 (金)・2日 (土) の金・土曜日のみオープン)
場所| HIRAMATSUGUMI
〒656-0002
兵庫県洲本市中川原町中川原555
同時展示 ー淡路島の小屋ー
「その土地の素材を使って、その土地の人たちとともに、その土地ならではの小屋を」
淡路島の木の製材からはじまり、淡路瓦、土壁など、 その土地にある身近な素材での家づくりを提案する「淡路島の家プロジェクト」 から、「淡路島の小屋」が生まれました。8 月下旬、ヒラマツグミの庭に、第一号の「淡路島の小屋」が誕生します。 会期中、合わせてご覧いただけます。
※「淡路島の小屋」は今後販売化を予定しております。(別途お知らせいたします)