「実家が空き家になったらどうする?」男女500人にアンケート!・空き家問題を身近に感じている人は「46%」で半数近くが不安あり。

高齢化社会と並行して、空き家問題が増加しています。実家の将来について、心配な気持ちを抱えている人も多いでしょう。そこで不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する株式会社AZWAYが、「実家が空き家になった場合の対応」についてのアンケート調査を行いました。対象は10代から60代以上の男女500人です。

調査結果のポイント

  • 両親が亡くなった際、実家をどうするか決めるのは「兄弟(姉妹)」が最多
  • 空き家問題を身近に感じている人は「46%」で半数近くが不安を感じている
  • 両親が亡くなった後、実家を「どうしたら良いかわからない」人が約3割

調査詳細

両親が亡くなった際、実家をどうするか決める人として「兄弟(姉妹)」が最多という結果が出ました。これは子供たちが一緒になって実家の運命を決めるという意識の反映と考えられます。同時に、半数近くの人が空き家問題を身近に感じており、40代以上では空き家問題を現実的な問題と捉えている人が半数を超えることが明らかになりました。

実家の将来について不安を感じている人からは、「揉め事が起きるのではないか」「土地をどう処理すべきかわからない」「倒壊の恐れがある」といった声が聞かれました。一方で、政府や自治体に対する「空き家対策」の要望も多く寄せられ、個人では手に負えない状況への懸念が見受けられました。

また、「両親が亡くなった後、実家をどうしたら良いかわからない」と答えた人が約3割おり、政府や自治体に対するサポートの必要性が強く訴えられています。

調査概要

調査対象:10代から60代以上までの男女
調査期間:2023年4月7日〜18日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性 296人/男性 204人)
回答者の年齢:10代0.8%、20代13.8%、30代32.2%、40代33%、50代17%、60代以上3.2%

調査結果サマリー
・両親が亡くなった際、実家をどうするか決めるのは「兄弟(姉妹)」が最多
・空き家問題を身近に感じている人は「46%」で半数近くが不安あり
・両親が亡くなった後、実家を「どうしたら良いかわからない」人が約3割

目次

両親が亡くなった際、実家をどうするか決めるのは「兄弟(姉妹)」が最多

 10代から60代以上までの男女500人に「両親が亡くなった際、実家をどうするか決めるのは誰か」と聞いたところ、1位が「兄弟(姉妹)(263人)」、2位が「自分(193人)」、3位が「親戚や身内(19人)」という結果になりました。両親が亡くなった場合、子供たちで実家のことを決めようと考えている人が大多数であることがわかります。

一方実家について決める人として「両親の兄弟(姉妹)」や「親戚や身内」を挙げた人もいましたが、全体の約6%という結果に。テレビドラマで観るような親族まで登場する遺産相続は、あまり見られないことがわかります。

空き家問題を身近に感じている人は「46%」で半数近くが不安あり

続いて「空き家問題を身近に感じているか」について聞いたところ、「はい」と答えた人は500人中232人、「いいえ」と答えた人は268人という結果になりました。半数近くの人が、空き家問題を身近に感じていることがわかります。

また年齢が上がるほど、空き家問題を身近に感じている人の割合は多くなっており、40代以上になると半数以上の人が「空き家問題」を現実的な問題として考えていることがわかりました。<実家の今後についての不安>

・築年数はまだ15年位で、親が他界した後に誰が住むのか住まないのか揉め事が起きそうで心配です。(60代以上男性)

・相続税がいくらかかるかと、売却できるかが不安です。(50代女性)

・古い家屋なので、空き家になったら倒壊する可能性があるのが不安です。(30代女性)

実家の今後について不安を持っている人からは「相続の際に揉め事が起きるのではないか」や「土地を処分できるか心配」「古い建物のため、倒壊の恐れがある」などの意見が挙がっています。また地域の中で細かい取り決めのある土地に実家がある例もあるなど、空き家問題は思っているよりも単純ではなく、さまざまな問題を孕んでいると言えます。

両親が亡くなった後、実家を「どうしたら良いかわからない」人が約3割

最後に「両親が亡くなって実家が空き家になった場合の対応」について聞いたところ、1位は「わからない(141人)」、2位が「売却(139人)」、3位が「兄弟(姉妹)や親戚が住む(137人)」という結果になりました。

1位から3位までは僅差の結果となっており、何も考えていない人や自分で管理するつもりはない人が多いことがわかります。

また政府や自治体に「空き家対策」を考えてほしいという意見も多く、今後高齢化が進み空き家が増えた場合、個人では手に負えない状況が生まれることも予想されます。<政府や自治体にしてほしい対策>

・私の近所にも空き家がありますが、ごみの不法投棄や雑草が酷いです。このような棄空き家問題に対して、政府や自治体が今以上に厳しくするようにして保安上危険な状態にならないようにしてほしいですね。(50代男性)

・きちんと補助金を出して空き家を放置させないようにする。自治体の判断で壊せるようにする。(40代男性)

・空き家の固定資産税を上げる様なイジメ的政策より、空き家になった場合の支援策を考えて欲しい。例えばシルバー人材を使った格安な掃除や草取りの人材派遣や、定期的な見回りの強化など。(50代男性)

政府や自治体に対策をして欲しいという意見の中には「より厳しい措置をとってほしい」という意見がある一方で、「厳しい政策よりもサポートを充実させてほしい」という意見もありました。他にも「助成金」や「現行の税制に対する改善要請」など様々な意見が出されており、より空き家を処分・管理しやすいようなサポートを求めている人が多いことがわかります。

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