【空き家リノベ体験記】~普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベしてみた~ 第24回 湿気対策も万全に② #リノベーション #空き家

「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか?」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

そこで、空き家をリノベしようか?と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。

前回の記事
第23回 湿気対策も万全に

目次

まだまだある湿気対策

前回は、湿気が家を傷めること、古い家は風通しが悪くジメジメとカビ臭いこと、換気扇と吸気口がセットで必要なことをお話しました。リノベで考える湿気対策は他にもあります。

見せる収納 隠す収納

床下や水回りと並んでカビが生えやすいのが、押し入れやクローゼットなどの戸のついた収納の中です。

収納の戸を閉じてしまうと、風の通りは全くなくなり、湿気が篭ります。湿気ると、建物がカビたり腐ったりするだけでなく、衣類がカビたり、虫食いになったりもしやすくなります。湿気対策だけを考えるなら、クローゼットや押し入れの戸は開けっ放しにしておいた方がいいのです。

私の場合、どうせ開けっ放しにしておくのであれば、もうクローゼットの戸は無くてもいいんじゃないの?と考えて、寝室にはクローゼットを作らず、ハンガー掛けと畳んだ衣類を仕舞う棚だけを作りました。棚は100均のカラーボックス用の整理ボックスで整理しています。完全に閉じ切ってしまわないので、湿気も篭りません。洗濯物をきちんとたたむのが苦でなければ、タンスやクローゼットが無くてもそこまで不便ではありません。

また、リビングに関しても隠す収納は設けていません。家族が多いとそうもいかないかもしれませんが、リビングに隠さないといけない物を置かないという固い意志があれば、一人暮らしであれば問題はありません。

窓の結露は断熱で

古い家では、窓の木枠が変色しているのを見かけることがあります。これは結露で木枠がシミたりカビが生えたりするためです。
冬、外から入ってくる冷気の大部分は窓やサッシからです。この冷気で空気中の水蒸気が冷やされて凝結することが結露の原因なので、断熱性の高い樹脂サッシやペアガラスの窓に交換すれば、結露はかなり軽減されます。

ガラスだけでなく、サッシ自体を2重にするとさらに断熱性能が高まります。窓枠自体を交換するよりも、プラマードU等のエコ内窓を設置する方が工事規模も小さくコストも抑えられるため、既存の窓が傷んでなくそのまま使えるのであればおすすめです。

結露は窓だけではない!?

外から入ってくる冷気の大部分は窓からなのですが、残りの一部は外壁や屋根、床下から入ってきます。

春先や秋口、梅雨時期など、家の中では適温か蒸し暑いくらいでも外は雨が降っていて肌寒いような日に、外壁の面した部屋の壁を触ると、じっとりと湿っていることがあります。目に見える水滴がついてなくても、実は結露はしているのです。

特に、壁際にタンスや本棚などの家具があると、家具と壁の間は風がほとんど通らないため湿気が篭り、カビが生えていることが珍しくありません。間取りを考える際には、なるべく外壁側の壁に家具を置かないよう、家具の配置まで考慮した計画を作っておく方がベターです。

漆喰の壁は結露対策に効果あり

壁を漆喰仕上げにすると、漆喰は遮熱性が高く調湿性もあるため、壁の結露を防ぐ効果が期待できます。ただし、漆喰に調質性があると言っても、壁の表面1mm~2mmでしかないため、部屋全体の湿度を下げられるほどの湿気を吸い込む容量はさすがに期待できないようです。古い日本家屋では漆喰壁に調質性がある、と言われていますが、これは漆喰の下地の土壁や、柱や梁などの木材が湿気を吸う分も合わせての効果だそうです。

私の家は、壁を漆喰仕上げにしており、さらに昔ながらの真壁(柱や梁などが表面に見える壁)なので、近年では一般的な柱を石膏ボードで覆って壁紙を貼った壁と比べて、湿気にはかなり強くなっています。アパート暮らしの時は梅雨~夏にかけては除湿器がなければやってられませんでしたが、除湿器無しでも比較的快適です。

石膏ボードや壁紙は湿気をほとんど吸わないため、木材が呼吸して部屋の湿気を吸ってくれる効果がほとんど期待できなくなります。反対に、壁の中に湿気が入った場合も、木材が呼吸して余計な湿気を外に出すことが出来ず、腐ったりシロアリがついたりと、家を傷めやすくもなります。
壁紙仕上げの方が安上がりですが、予算の都合がつくなら、漆喰仕上げなどの伝統的な日本家屋の建築様式の方が、家は長持ちさせやすくなります。

過去の記事
第21回 水害に強い立地を選ぶ
第22回 土地の利用には制限がある
第23回 湿気対策も万全に

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