【空き家リノベ体験記】~普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベしてみた~ 第20回 古い家でも長く住める? #リノベーション #空き家

「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか?」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

そこで、空き家をリノベしようか?と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。

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第19回 広いリビングでも耐震性を確保する

目次

家の寿命はどれくらい?

古い家を購入してリノベするとなると、その家にあとどれくらい住めるのかが、心配になるのではないかと思います。30年のローンを組んで手に入れたマイホームに20年しか住めないのであれば、後々困ることになってしまいます。住宅の寿命はどれくらいで、築何年ならリノベして住めるのでしょうか?

①法定耐用年数

家には、その構造ごとに「法定耐用年数」というものが決められています。木造住宅で22年、鉄筋コンクリート造で47年などです。
参考:主な減価償却資産の耐用年数(建物/建物附属設備)|国税庁【確定申告書等作成コーナー】

法廷耐用年数は、税務上、建物などの資産を費用に計上する期間を定めた物で、実際に使用できる期間とは異なります。

②経済的耐用年数

経済的耐用年数とは、市場での需要が見込まれる目安の年数を指します。新しい家の方が欲しい人が多く、古い家ではお金を払ってまで買いたい人が少なくなるため、売りに出しても値段がつかなくなります。ただ、この年数はあくまで目安であり、立地などの他の条件によって、古い家でも値段がつくこともありますし、他方で新しい家でも売れないこともあります。

木造住宅で一般的に30年程度で、それ以上の築年数だと売買の際に解体して更地にされることが多いようです。ただ、30年で住めなくなるわけではなく、古い間取りが今の生活スタイルに合わなかったり、トイレや風呂などの古い設備が敬遠されるて買い手がつかないのが主な要因のようです。

③物理的耐久年数

建物やその材料が、劣化等で物理的に使えなくなるまでの寿命です。使われている材料や環境、使われ方の違いで、耐久年数も大きく変わってきます。また、建物の躯体と、屋根や外壁、水回り等の設備等でも寿命が異なります。

建物の躯体は、鉄筋コンクリートや鉄骨で100年以上、木造では明確には分かっていませんが数百年以上の寿命があると考えられています。一方で、風雨に直接さらされる屋根や外壁は劣化が早く、十年~数十年程度の耐久年数のようです。

劣化が早まることも

環境や使われ方によって、材料自体の寿命よりも早く劣化してしまい、家の寿命が短くなってしまうこともあります。築百年以上の古民家がある一方で、築数十年で劣化して倒壊してしまう家があるのも事実です。木造住宅が劣化する主な原因は湿気で、木材が湿気を含むと腐ったり、シロアリ等の虫に食べられやすくなったりするためだそうです。

リノベで寿命は延びる

古い家でも、リノベで劣化に対して適切に対処すれば、寿命を延ばして長く住むことは可能です。床下に湿気が溜まりやすい家なら、基礎に改良して地面から上がってくる湿気を遮ったり、通風をよくすれば改善します。雨漏りや外壁の劣化で天井裏や壁の中に水が入っていても、それを補修すれば、それ以上の劣化を防ぐことができます。併せて設備も新しい物にすれば、新築同様の快適さになりますし。


ただし、工事の規模が大きくなれば、その分コストもかかるため、プロの目も借りて、なるべく劣化が少ない家を選ぶことも必要でしょう。それが出来れば、値段がつかないような古い家であっても、長く住むことは十分可能です。むしろ、今の住宅市場では築年数が古いと、劣化の程度によらずほとんど値段がつかないため、割安な買い物ができる可能性が高いです。

過去の記事
第17回 薄暗い古い家を明るくする
第18回 住替えのことも考える
第19回 広いリビングでも耐震性を確保する

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