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近畿圏不動産流通機構が発表した2023年1~3月期の不動産市場動向によれば、中古住宅の価格上昇が続く一方で、成約件数は減少傾向にあります。
中古マンションの成約件数は4,235件で前年同期比マイナス4.5%。一方、市場の売り出し件数は15,548件で前年同期比プラス13.5%。成約価格は2,755万円(前年同期比プラス5.0%)で11期連続上昇。売り出し価格は2,773万円(前年同期比プラス7.3%)。大阪市では30期連続で価格上昇が続いています。
![](https://akiyarenova.news/wp-content/uploads/2023/04/近畿圏不動産流通市場の動向について(2023年1~3月期).png)
中古戸建住宅の成約件数は2,480件で前年同期比プラス1.6%。新規登録件数は9,892件で前年同期比プラス27.3%。成約価格は2,385万円(前年同期比プラス8.2%)で10期連続上昇。新規登録価格は2,736万円(前年同期比プラス3.3%)。
相対的に高額な物件への需要は根強いものの、売り物件の増加により需給は緩和傾向にあります。金利動向への注目が高まる中、金融緩和策の大幅な見直しは当面ないとの見方が大勢で、住宅ローン環境は維持されると予想されます。しかし、価格上昇と売り物件の増加が続くことから、売出価格に対する購入者の反応を注視する必要性が高まっています。