「森を守りたい」 国産材100%と自然素材、職人の技にこだわった戸建住宅リノベーション
YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 秀充)は、地域に根差した工務店として岐阜市で住宅建築業を営む株式会社WOODYYLIFE(本社:岐阜県岐阜市、代表取締役:石橋 常行)と共働し、中古戸建住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト(※1)として『再生匠家 岐阜西濃の家』に取り組み、完成した。
本物件は、岐阜県本巣郡北方町の旧街道沿いの住宅地の一画に建つ築約60年の住まいを地元の無垢材や漆喰など国産材100%の自然素材にこだわってリノベーションを実施した戸建住宅です。一般的な新築住宅の「断熱」と「耐震」性能(※2)を上回る性能向上はもとより、7部屋あった小部屋をまとめて大空間にし、使いづらさを解消。匠の技で「古いを活かし、価値を高める」住まいづくりで健康に心地よく豊かな暮らしの提案をリノベーションで実現しています。
高い断熱性能を実現するために、住まいの中で熱の流出入が最も多い「窓」や「ドア」にはYKK APの高性能樹脂窓「APW 330」、大開口スライディング「APW 511」と、断熱スライディングドア「コンコード S30」を採用。住宅の断熱性能は改修前の約8.5倍に向上しました(UA 値:改修前3.52 W/㎡・K ⇒ 改修後0.41 W/㎡・K)(※3)。冬場の室内での体感温度が概ね13℃を下回らないとされるHEAT20 G2相当(※4)をクリアすることで、冬場のヒートショックのリスクを軽減し、健康で快適な居住空間と高い省エネ性を実現。22年10月に新設された断熱等性能等級6(6地域基準:UA値0.46 W/㎡・K)もクリアしています。
耐震性能向上では、YKK APの開口部耐震商品「FRAMEⅡ」を採用し、開口部の耐力壁量を増やし、耐震性能を高めました(改修前 評点0.61⇒改修後 評点2.09)(※5)。
SDGsの観点からも、住まいの選択肢として、新築や建て替えではない、リフォームやリノベーションの重要性が指摘されています。日本のストック住宅市場の流通活性化と、そのベースとなる住宅の断熱化や耐震化も強く求められる中、本取り組みを通じて、持続的な住環境の構築に貢献していきます。
■『再生匠家 岐阜西濃の家』物件概要
物件所在地 岐阜県本巣郡北方町 敷地面積 268.12㎡(81.11坪) 床面積 98.92㎡(29.92坪) 構造 在来軸組工法 地上1階 既存建築年月 昭和38年(1963年)12月 <築約60年>
(増築部:昭和47年(1972年)12月)改修工事期間 令和4(2022)年8月~令和5(2023)年3月 事業主・設計・施工 株式会社WOODYYLIFE