■ワンストップの研究開発環境が整う、オフィス隣の「都産技研 多摩テクノプラザ」
インキュベーションオフィス・TAMAの隣には、(独法)東京都産業技術研究センター多摩テクノプラザ(以下「多摩テクノプラザ」)があります。
多摩テクノプラザは、多摩地域の中小企業の技術支援を目的に、ものづくり企業の支援拠点として2010年に開設されました。特徴は、国内でも屈指のハード・ソフトの充実ぶりです。電磁環境試験関連の各種企画に適合したEMCサイト、高強度繊維・繊維強化材料の研究開発を支援する複合素材開発サイト、さらに基盤機器を整備した本館の3つで構成されており、多種多様な依頼試験、機器利用などが可能です。
「ものづくり系のベンチャーにとって、機器や試験を行う環境を確保することはそう簡単ではありません。その点、オフィスの隣にあり、ワンストップの研究開発環境で手厚い技術支援を受けられる多摩テクノプラザはとても信頼できる存在でしょう。もちろん、外部企業も多摩テクノプラザでの依頼試験、機器利用は可能ですが、やはりここでも、インキュベーションオフィス・TAMA入居企業の“圧倒的な近さ”が有利に働きます。また多摩テクノプラザの中には、複数年にわたり、研究・実験室として24時間365日利用できる賃貸スペースもあります」
ちなみに、産業サポートスクエア・TAMAには、多摩テクノプラザに加えて、地域の中小企業の人材育成や人材確保を支援する「東京都立多摩職業能力開発センター」、農林水産業の支援を行う「公益財団法人東京都農林水産振興財団」も。後者はものづくりと一見関係がなさそうに見えますが、農地で使う無人ロボットを開発する際、走行環境についてのアドバイスを受けた入居企業もあったとのこと。事業内容や製品の機能によっては、頼れる場所になりそうです。
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