- 九州圏版「買って住みたい街」ランキング
「博多」が前回15位から一気にトップ躍進 ららぽーと福岡効果の「竹下」は5位に後退
「買って住みたい街」ランキングは、前回15位の「博多」が一気にトップへと昇り詰めました。2022年以降は「博多」から徒歩10分前後のエリアでマンション開発が相次いで開始され、注目度が一気に高まったものと考えられます。これまでは賃貸物件が大勢を占めていましたが、今後は買って住むことも前提として、新規供給される物件への関心が高まる可能性があります。
また、前回1位で百道(ももち)エリアの最寄りである「藤崎」は8位に後退、2位には前回同様「西鉄平尾」がランクインしました。3位は前回の6位から3つ順位を上げた「高宮」でした。
今回、ベスト10には福岡市営地下鉄空港線の駅が3駅、西鉄天神大牟田線の駅が4駅ランクインしており、福岡市の中心部および比較的安価な南側の住宅地に居住ニーズが集中している状況が浮き彫りになりました。福岡市中心部への一極集中という状況にはコロナ前後でも変化がなく、首都圏のようにコロナ感染拡大の影響による居住ニーズの変化は認められませんでした。
- 分析:LIFULL HOME’S 総研 副所長 / チーフアナリスト 中山登志朗(なかやまとしあき)
出版社を経て、1998年から不動産調査会社にて不動産マーケット分析、知見提供業務を担当。2014年9月にHOME’S総研副所長に就任。
不動産市況分析の専門家としてテレビ、新聞、雑誌、ウェブサイトなどメディアへのコメント提供、寄稿、出演を行うほか、年間多数の不動産市況セミナーで講演。国土交通省、経済産業省、東京都ほかの審議会委員などを歴任。(一社)安心ストック住宅推進協会理事。
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