埼玉県坂戸市で、2022年10月に新設された断熱性能等級最高ランクの断熱性が体感できる
近藤建設株式会社(本社:埼⽟県ふじみ野市、代表取締役社⻑:宇佐⾒ 佳之、以下「近藤建設」)は、2023年2月12日に、2022年10月に新設された最高ランクの断熱基準・断熱性能等級(断熱等級)7をクリアしたモデルハウスの構造現場を見学できるイベントを実施する。このモデルハウスは、近藤建設が「街角モデルハウスプロジェクト」の5棟目として4月下旬に坂戸市関間に新しくオープンする物件。見学会当日は、完成後は見ることができない断熱材や構造部分を直接見られるほか、ヒーター1台でどれだけ暖かいのか、断熱性能等級7の体感ができる特別イベントを予定している。
- 断熱性能等級7の基準について
断熱性能等級とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)で規定された「省エネ性能」を表す基準であり、等級が高いほど、断熱性が高いことを示しています。1999年に制定された等級4が長らく最高基準でしたが、2022年4月に等級5が、2022年10月に等級6と7が新設され、現在等級7が最高ランクの断熱基準となっています。
※省エネ基準は地域ごとの気候に合わせて分かれているため、比較は「6地域」に該当する埼玉県坂戸市の基準数値で試算しています。
※6地域では住宅の内部から床、外壁、屋根や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値である「Ua値」が0.26w/m2k以下の建物が断熱性能等級7として認められています。Ua値は値が小さいほど熱が逃げにくい建物であると言え、6地域での等級6の基準は0.46w/m2k以下、等級5の基準は0.6w/m2k以下とされています。
https://www.mlit.go.jp/common/001430097.pdf 国土交通省サイトより
- 断熱性の高い家のメリット
ヒートショック現象が起きにくく、安心・快適
室内の温度差がないこと、気温の急激な変化によるヒートショック現象※も起こしにくくなるため、高齢者にも安心な住環境が生まれます。つまり、快適と健康の両方を手に入れることができる点で家づくりの重要な指標の一つとなるのが、この断熱性です。
※ヒートショック現象とは、住環境における急激な温度変化によって血圧が乱高下したり脈拍が変動したりする現象。電気代の節約
断熱性能等級7は、暖房にかかる一次エネルギー消費量をおおむね40%削減可能なレベルの性能と言われています。断熱性能が高い家は冷暖房の効きが良くなり電気代節約につながるため、電気代の高騰や節電が叫ばれている現在、家計に優しいという点でも注目されています。SDGsへの貢献
断熱性の高い家は、SDGsにも繋がります。例えばヒートショックや無理な節電による健康被害を防ぐことは「3.すべての人に健康と福祉を」に、また少ないエネルギーで快適に過ごせることは「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」や「13.気候変動に具体的な対策を」といったゴールに貢献できます。
- 担当設計が今回の見学会で注目して欲しいポイント
基礎断熱
床下の基礎断熱により外気が侵入しないため、床下の温度、湿度共に室内と同じ環境になり、冬でも床下からの冷気の侵入がなく快適に過ごせます。
年間を通して13~15℃という安定した温度を保つ地熱を有効利用できるため、暖房が必要な寒い時期なども床が冷えにくくなります。また、室内との温度差が少ないため、床下にある給排水管が凍結する心配がありません。外張り断熱と吹き付け断熱のW断熱でさらに気密性アップ
外張り断熱は、建物全体包むような形で柱と壁の間に断熱材を入れ、建物の外側で熱の出入りを断ち切るのが特徴です。また、内断熱として使用する吹き付け断熱材は現場で液体から発泡させるため、どのような場所にも隙間なく密着し、優れた断熱性と気密性を発揮します。これらを使用することで、最高基準の断熱性を実現しています。