【アキヤリノバ特集記事】
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空き家・中古物件専門の広告代理店「よくばり売却」を手掛ける企業「株式会社TSUKUBITO」。 今回アキヤリノバ編集部では、その「よくばり売却」提供サービスの1つ、物件ブランド「ナミノリハウス」を実際に空き家物件へ導入された、「よくばり売却 株式会社Life住マイル」代表の木内健(きのうちけん)さまへのインタビューを実施した。
※ナミノリハウス:よくばり売却が手掛ける物件ブランドの1つ。古館物件にサーフィンを代表とするマリンスポーツの文化や様式を取り入れるリフォームブランド。
中古物件の売却のためリフォームを実施すること、また物件をブランドに加入させること、それ自体はごく一般的な手法だが、ナミノリハウスのようにニッチな層へ特化したブランドは全国的にも類を見ないものだ。
その希少なブランドの導入とはどのようなものだったのか?導入後はどのような効果があったのか?不動産業界内のみならず、日本全国を悩ませる国政レベルの問題、「空き家問題」。その打開の1手がここにある。
―――まずは簡単な自己紹介をお願いいたします。
木内さま(以下、敬称略):木内です。よろしくお願いします。
私は「よくばり売却 株式会社Life住マイル」の代表として、いくつかの他業者さまと提携しています。「よくばり売却」もその提携の1つです。案件によってご案内の手段を変えているということですね。神奈川県の横浜や逗子などのエリアを中心に活動しています。
―――今回のご物件の、元々の状態についてお聞かせください。
木内:JR根岸駅のすぐ側にある築古マンションです。
間取りも2Kで、本当に昔ならではの造りですね。
―――「築古」とのことですが、具体的な築年数はどれぐらいでしょうか?
木内:もう50年以上は経ってますね。
ただ、マンション全体の外観は綺麗だったんですよ。しっかり管理されていたようで。
「意外といけるじゃん!」
って思いましたね。
実際に室内へ入ると、やっぱり古さはあったんですが。お部屋には昔ながらの「仏壇スペース」とかもあって。
売却以前にリフォームされていた水回りなどの箇所は良く見えましたが、それ以外のところは、
「う~ん、どうなんだろう……」
って感じでしたね。
ベランダのハト対策ネットが景色に閉塞感を与えたり、外の洗濯スペースも正直なところ最悪だなと思っていたんですよ。
―――ご物件の売主さまと買主さまはどのような方でしたか?
売主さまはそれまで2人暮らしをされていたご夫婦です。子供が増え、2Kでは手狭になったから売却したいというのがご意向でした。
買主さまは既にご退職され、セカンドライフに入ったご年代の夫婦です。
お2人が住むのではなく、近くにあるご自身の会社の社宅などとして使いたいということでした。
(※不動産における「売主」とは、不動産を売る個人または法人のことです。)
(※不動産における「買主」とは、不動産を買う個人または法人のことです。)
―――案件によってご案内を変える、とのことですが、数あるリフォームブランドの中から、なぜナミノリハウスを選ばれたのでしょうか?
木内:海岸沿いの根岸にある物件ということが1つ、元々そちらに住んでいらっしゃった、売主さまのご両親が海好きということが1つです。
「せっかく物件を売却するなら、自分の好きな海に関するリフォームをしてから売却した方が喜んでもらえるんじゃないか」
というご両親のご判断もありました。
私たちとしてもそのご判断に賛同し、導入を決定した次第です。
―――実際にリフォームした箇所はどこでしょうか?また、その中でお気に入りの箇所はありますか?
木内:リフォームは特定の箇所に限らず、全体的に実施しました。例えば、
・壁紙変更
・キッチンにレジンを引き、砂浜をイメージした床を作る
・洗面所シンクを陶器のボウルに変更
・海の家にあるようなオーバーシャワーヘッドを設置
などですね。
本当は床もサーフボードの材質で作る計画がありましたが、マンション側の事情でどうしても断念せざるを得ず。できる限りで色々やっていただきましたね。
個人的にはレジンや洗面所の陶器シンクなど、海をイメージした物の選び方が良かったなと思います。
―――どういった層の顧客をご想定されていましたか?
木内:1人暮らしの男性、もしくはDINKs(※)の方です。
※DINKs:Double Income No Kidsの略称。子供を持たない共働き夫婦を意味する。
駅から本当に近いので、ご年配のご夫婦2人だけという想定もしました。
逆に1人暮らしの女性は絶対ないと思っていました。マリンスポーツ特化の物件となると、青を基調にした室内の色合いは女性にとっては冷たすぎる色合いかと思いました。
―――ナミノリハウスのおすすめできる点は何でしょうか?
木内:やはり数多くある物件ブランドの中でも尖っていることですね。
ナミノリハウス以外では、「シッポハウス」(※)とか「タタミハウス」(※2)も、私はすごくいいなと思いますが。ナミノリハウスを知った時は
「そこをターゲットにしたか!」
と驚きました。かなりとんがっていますよね。絶対に他ブランドと被らないんじゃないかな。海好きの人たちにとってはたまらないだろうと。コアな層には最高にハマるんじゃないかな。
※シッポハウス:ナミノリハウスと同様に、よくばり売却が手掛ける物件ブランドの1つ。犬や猫などのペットを飼っているファミリー層を対象とし、ペットに快適な環境となるべく床や壁へのリフォームを行う。
※2 タタミハウス:同じくよくばり売却の物件ブランド。畳という四季でその触感を変える伝統的な素材を最大限に活用し、子供の知育を図る。
お客さまからしてもすごく特別で、ここにしかない物件だと捉えてもらいやすいと感じました。
人と同じものが嫌いという感覚をお持ちの方なら、ご自身が海を好むか嫌うかにかかわらず、物件を気に入って下さると思いますね。良くも悪くも特化しすぎているが故に、という感じですね。
―――ナミノリハウスを今後どのように活用していくのかという展望はありますか?
木内:古民家でやってみたいとすごく思っています。今回はマンションの規制でどうしても叶わなかったリフォーム案もあったので。
古民家なら選択肢が広がりそうですし、自由にやりたい。
未来を見てみたいですね。海好きにたまらない物件が作りたい。
―――最後に、今後の不動産事業の目標をお聞かせください。
木内:よくばり売却を利用するなら、万人受けするものを作るのはちょっと違うのかなと。携わらせてもらっている以上は、もっとマニアックなことをやって、いい意味で変なものをいっぱい創ってみたいなと思っています。
コア層のお客さまをいかに見つけていくか?楽しみながら取り組めたらいいなと思います。
また、「空き家問題」も深刻な課題だと思っているので、その解決に貢献する仕事をしたいですね。綺麗ごとではなく、自分にできることから始めたいと思っています。
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