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続、住んだ後の食生活のこと、考えたことありますか? これから引っ越す人の為の、「都内のスーパー」比較。【アキヤリノバコラム】 #引っ越し #都内 #空き家

生活のあれこれを大きく決めてしまう、食料品店。
物件情報を確認して、「徒歩圏内にこのスーパーが!」なんて言われても、そもそも知らない店だった……と嘆くのもよくあることです。

そこで今回は、前回から続く「都内の引越し」シリーズ第二弾として、引き続き都内に分布する多種多様なスーパーを紹介し比較、その上で最終的に皆様の目指す生活スタイルや居住地に最適なものを提案していこうと思います。

 前回の記事はこちら。
https://akiyarenova.news/archives/18852


目次 [非表示]


1:今回はここから

 ということでね、下りてしまいました。続編の許可。
なんと寛大な編集部だろうか……と、手を擦り合わせている場合ではありません。
これから解説していくのは、スーパー最大の魔境、高級スーパーなのです。

さて、一口に高級スーパーと言っても、実は明確な区分はない。
敷地面積も従業員数も、品揃えさえも、その基準とはならない。きっとそう呼ばれなければ、外から見てそれが高級スーパーだと気付く人は居ないだろう。それほどまでに、高級スーパーとは曖昧なくくりなのだ。

しかしその上で、各店が「高級」の二文字を掲げるのには、顧客に対する信頼と、商品への絶対的な自信があるからだ。
「高かろう良かろう、安かろう悪かろう」とは言うが、それを実践するのは並大抵のことではない。

そんなスーパー界の異端児達を紹介していこう。

・成城石井

 成城石井の基本戦略は「商品が生み出される全てのプロセスにこだわり、その結果開発された商品を提供することでお客様に喜んでいただくこと」で、世の低価格路線とは一線を画しています。(成城石井公式HP、会社情報-事業戦略より)
http://www.seijoishii.co.jp/

高級スーパーという言葉に紐付けて、多くの人が連想するのが成城石井だろう。
それもそのはず、店舗数は都内だけでも90店舗と、次点の紀ノ国屋にトリプルスコアをつけて引き離す展開ぶり。他種スーパーが軒並み伸び悩む中で躍進を続ける、高級スーパーの筆頭だ。
名前の通り世田谷は成城で1927年に創業、以来幾度かの運営指針の転換を経て今に至るのだが……私はここで、読者諸兄に一つ謝らねばならない。
実はこの成城石井、現在は高級スーパーではないのだ。

というのも、2006年のレックスグループへの傘下入りを皮切りに、駅中に出店。その後も2014年にローソン傘下に移るなど、事業拡大に伴い、富裕層以外の顧客も対象にした商売を始めたが故に、その経営方針も一般的なスーパーマーケットのものへと変わってしまったのだ。

だが、誤解しないでいただきたい。これは成城石井全体のクオリティが下がったとか、安きに流れたとかそういう話ではないのだ。実は、成城石井の営業理念は最初から「高いもの、ではなく質のいい魅力的なものを」というものなのだ。
値段の高さが品質的な良さに繋がるわけではない。買い付けから搬入、棚に並ぶまでのプロセスを徹底的に管理することで、質そのものを守る、という本質的な奉仕精神に守られた成城石井の商品は揺るがない。

例えば惣菜だが、こちらは自社ルートで仕入れたものをそのまま搬入し、セントラルキッチンと呼ばれる場所でプロの調理人が一つ一つ作っている。自家製だからこそできるこだわりを極めた先に、成城石井のショーケースはある。
他を圧倒する品質を裏付けるものは、異様とも言える程の徹底的な品質管理なのだ。
都内90店舗の分布には偏りがあるが、オンラインショップもあるので是非そのこだわりを試して見て欲しい。

・紀ノ國屋

食を豊かに、人生を豊かに
(紀ノ国屋公式HP、企業情報より)
https://www.e-kinokuniya.com/

まず最初に一番大事なことを言おうと思う。
「紀ノ國屋」は本屋ではない。「紀伊国屋書店」と名前が似ているので勘違いしがちだが、今回紹介するのはスーパーマーケットの「紀ノ國屋」である。

1910年創業という歴史を誇る当店は、レジ清算、ショッピングバッグ導入、食品の分野でもチーズの空輸や飲み物の自販機を国内で初めて導入した先駆者であり、その姿勢はブランド競争の激しい現代でも確固たる地位を築いている。
2010年に倒産の危機を乗り越え、JR東日本の完全子会社となると、その立場は更に盤石のものとなった。
根本の商品傾向としての強みはオリジナルブランドのギフトや輸入商品だが、最近は最大手、成城石井の例に漏れず、ワンコイン惣菜やサイズの小さい高級食品を売ることで、単価のコンパクト化に勤めている。
これは駅ナカという立地の傾向に合わせた展開であり、また同時に高級スーパーが個人経営を抜けた先に必ず待ち受ける受難と言っていい。

だがこの呪縛とも言える展開に、紀ノ国屋はオリジナルブランドを他スーパーに卸すといった形で乗り切った。これはまさしく当初からの経営理念にあった高級志向の勝利と言えるだろう。
展開は都内に27店舗。オンラインストアもある。

・クイーンズ伊勢丹

地域で一番のお気に入りの場となれる
お店作りを目指して
(クイーンズ伊勢丹公式HP、企業情報-店舗事業より)
https://www.im-food.co.jp/

伊勢丹ストアを母体に持つ、百貨店的な高級スーパー、それがクイーンズ伊勢丹である。
その異色の生い立ちのまま、品揃えも百貨店と同じグレードの食品や惣菜、プライベートブランドを主力として営業している。
今でこそ高級スーパーの一つとして展開するクイーンズ伊勢丹だが、その道のりは生中なものではなかった。というのも、開業から30年余りの間、「スーパーマーケット伊勢丹」は半ば親会社の受け皿的存在としての運営がされており、その業績も右肩下がりであったのだ。

だが、1996年、田村氏が社長に就任すると、その営業方針は一変する。
田村氏は母体である伊勢丹ブランドの強みを生かし、その高級感のあるイメージを食品にも付与したのだ。それ以外にも、田村氏は商圏に合わせた店舗それぞれのカスタマイズを実践するなど、数多の改革を行い続けた。

そうして、今日に名を馳せるクイーンズ伊勢丹が存続したのである。
時代に合わせてその姿を如何様にも変えてきたクイーンズ伊勢丹だが、その強みは一貫して研究され続けるオリジナルブランドと質のいい生鮮食品である。
手近な百貨店は、今なお改革を続けているのだ。
展開は都内に13店舗、ネットショップもある。

2:なぜ高級スーパーなのか

ここまで都内の主要な高級スーパーを3店紹介してきましたが、高級スーパーという存在にある種時代に錯誤するような印象を受けた方もいらっしゃるでしょう。

高級志向に付いて回るのは、顧客の選別と品質の追求です。
特に顧客の問題はどのスーパーでも直面せざるを得ない問題で、成城石井は根本を崩さないままの方針転換、紀ノ国屋は単価のコンパクト化、クイーンズ伊勢丹は常の改革とそれぞれの手段で乗り越えて来ました。

ではなぜ、彼らはこうも「高級」を追い求めるのでしょうか。
彼らの中には一貫して「いいものを届ける」という誇りがあります。
品質を精査し、加工に手間をかけ、なるべく早く棚に並べる。
そうしてその努力の価値として付いた値段は、我々にとって目に見える、品質の証なのです。

3:どれか一つではなく、いくつもの選択肢を

前回から含めて、ここまでいくつものスーパーを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
正直、紹介しきれていない部分もありますし、何より足を運ばねばわからない部分もどうしてもあります。

それでも、「色々あってよくわからなかったけど、引っ越しの指針になった」とか「高級スーパーに行ってみたくなった」とか思っていただけたなら幸いです。
それに、都心の暮らしでは一つのスーパーばかりを選ぶ必要はありません。今日は業務用、明日は仕事帰りに寄れる高級……といった風に、いくつもの選択肢があるのです。

この記事が、皆様の生活を豊かにする助けになったのなら幸いです。それでは!

ライター:集木周

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