住んだ後の食生活のこと、考えたことありますか? これから引っ越す人の為の、「都内のスーパー」比較。【アキヤリノバコラム】 #引っ越し #都内 #空き家

生活のあれこれを大きく決めてしまう、食料品店。物件情報を確認して、「徒歩圏内にこのスーパーが!」なんて言われても、そもそも知らない店だった……と嘆くのもよくあることです。

そこで今回は、前回から続く「 #都内の引越し 」シリーズ第二弾として、都内に分布する多種多様なスーパーを紹介し比較、その上で最終的に、皆様の目指す生活スタイルや居住地に最適なものを提案していこうと思います。


目次 [非表示]

1:実はこんなにある! 都内のスーパーの種類

このタイトルを読んで「スーパーに種類?」と、首を傾げる方もいるだろう。都内には27ものスーパーマーケットが出店しているが、主に食料品を取り扱うものは、大別して4つに分けることができる。

①総合スーパーマーケット

なんでもある大きいスーパー、というものを想像していただければいいだろうか。「西友」や「イオン」、「イトーヨーカドー」などがこれに当たる。昨今では地方に大型駐車場と共にその展開先を移す傾向にあり、アメリカに倣うような大型ショッピングモール、複合商業施設としての運営に切り替えているものが多い。

衣、食、住にわたる各種商品を小売し、そのいずれも小売販売額の10%以上70%未満の範囲内にある事業所で、従業員が50人以上のものをいいます。(経済産業省による商業統計表 -業態分別の定義- より)

②食品スーパーマーケット

名前の通り、主に食料品を取り扱うスーパー。「サミット」や「ライフ」、「マルエツ」に「いなげや」と、商店街の一角にある中〜大規模ものがだいたいこれに当たる。後述の引用の通り、区分が大分幅広いので一概にこう、とは説明し辛い。
総合スーパーマーケットよりも細かいニーズに答え易く、コンビニよりも利用頻度が少ないことを想定されているものが多い。店によって得意としている分野にバラつきがあり、実際に行ってみないとその強みがわかり辛いことも多い。
立ち位置としては他に「衣・住」のある専門スーパーマーケットの「食」担当に当たる。

売り場面積が250㎡、取扱商品の「食」が70%以上。

(経済産業省による商業統計表 -業態分別の定義- より)

③小型スーパー

都心部中心に点在する、コンビニと同程度の敷地面積を有するスーパー。「miniピアゴ」や「マルエツプチ」に加え、「イオン」や「まいばすけっと」の小規模店舗もこれに含まれる。珍しい品の揃えこそないものの、食品などは一応のバリエーションを備えており、まさしく現代のニーズに合わせて適応した小売店と言える。
外観はコンビニとよく似ているので間違えられるが、食品以外の生活用品が少なかったり、深夜営業していない場合もあったりと面食らうことがある。チェーン店はほぼイオン系列であり、あまり違いはない。
上記の食品スーパーとの区分上の違いはない。

④業務用スーパー

業務用の食品を取り扱うスーパー。「肉のハナマサ」、「業務スーパー(店舗名)」、「ビッグ・エー」などがこれに当たる。
いわゆる業者向けの問屋であるが、それ故に量が多く安い。まとめ買いに最適な品揃えのものが多いため計画的に活用できるなら最強のスーパー。業者にしか開放されていないパターンもある。
こちらも、それぞれの取り扱い区分以上の違いはない。

……他にも成城石井などの高級スーパー(非区分)や衣服が中心の衣料品スーパーにドラッグストア、いっそコンビニなどの多種多様な競合相手がいるが、今回は割愛させていただく。それぞれが衣食住の中で細かくニーズを切り分けて争っており、一度に説明しようとすると纏まらなくなってしまうのだ。

この項目のまとめ

・スーパーって色々種類がある。

・食品小売業界は魔境。


2 :実際に比較する

それでは、早速取り上げた四区分ごとに比較してみたいと思う。

①総合スーパーマーケット

  • 西友

セゾングループの解体からウォルマート傘下入り、そして事実上の撤退が記憶に新しい。
北海道から九州まで日本全国に展開する西友だが、都内店舗は75店舗と、全体の約30%近くが都内に展開しており、他グループに比べて倍以上の出店数を誇る。
強みはクオリティとコスパの確かなオリジナルブランド「皆様のお墨付き」シリーズで、第三者機関による消費者テストで8割を超える賛同を得られたものだけを商品として展開し、展開後の商品も定期的に同様のテストを繰り返すという徹底ぶり。全体的に安価な値段設定のものが多く、お財布にも優しいのが有難い。店舗によっては24時間営業をしており、ネットスーパーという宅配サービスも。

  • イオン

恐らく地方から出てきた若者に最も馴染みのある巨大スーパーと言えばこれだろう。日本のどこでも見かける看板、内装、駐車場と、お馴染の顔ぶれが我々を歓迎してくれる。こちらは全国規模では西友に100店舗以上の差をつけて展開しているが、都内には何と16店舗しか出店していない……と思いきや、後述の小型スーパーに含まれる「まいばすけっと」がグループ企業として同様の商品を提供してくれている。
こちらは二十四時間営業はなし。ネットスーパーはあり。

  • イトーヨーカドー

社名はイトーヨーカ堂。セブンイレブンと同じ母体から展開されており、首都圏を中心に展開している。逆に西日本にはあまり力を入れておらず、そちらから越した人には馴染みがないかもしれない。印象としては大きなセブンイレブン。およそパッケージング商品とは思えない高品質な味を提供してくれるセブンプレミアムと纏めて普段の買い物を済ませてしまえるのは強い。店舗数は都内29店舗とされているが、こちらも系列のヨークフーズとセブンイレブンのおかげで少ないというような印象はない。
こちらも24時間営業はなし、セブンイレブンに行こう。ネットスーパーはあり。

②食品スーパーマーケット

  • マルエツ

大きいのがマルエツ。小さいのがマルエツプチ。

……というのは嘘である。大きいのにマルエツプチと書いているパターンも結構ある。

ダイエーからイオンに移籍した経歴を持ち、現在はマックスバリュ関東の傘下という形に落ち着いている。系列にリンコスという輸入食品強めのスーパーがあるせいか、妙にチーズとかワインとか外国菓子とかが安い。特にゴルゴンゾーラが異様に安い。
だが、一番面白いのはこの経歴で原点は魚の販売業だったということである。元名である「魚悦」は大田区に一店ある他、系列でちょこちょこその名を見かけるので探してみて欲しい。
展開は都内77店舗。とは言えプチと無印のガバがあるのでやや数が変動する。ネットスーパーはあり。

  • サミット

アメリカの大手スーパーと住友の合いの子として設立されたスーパー。展開は関東圏のみであり、恐らく地方民に最も馴染みのない名前であろう。安くもないが高くもない、良くも悪くも都民の価格基準のようなスーパー。かつては総合スーパーとして展開したが、都内という環境内での競合の結果、衣料品ブランド「コルモピア」のみが残る、「衣・食」形のスーパーへと淘汰された。都内型によく見られる、一階は食品、二階は衣類という鉄板形態を生み出したのは恐らくここである。
展開は都内に88店舗。ネットスーパーはなし。

③小型

  • まいばすけっと

小さいイオン。日用品は最低限しかない場合が多い。飲み物と米がイオン基準で販売されており破格に安い。
都内展開は驚異の721店舗。コンビニとしのぎを削るスーパー界の先鋭型エース。
余談にはなるが、イオンは都内に近付くほど小さくなる傾向にあり、出先で見かけるとそこらの地価が一目で分かるので面白い。

  • アコレ

最近激安スーパーのビッグ・エー(イオン傘下)に移った小型スーパー。看板に「食品・酒」とはっきり酒類を推してはいるが、特にアルコール類の品揃えが強いという訳ではなく、「激安スーパー」という面を前に出していた印象がある。
今回の移籍が関係してかちょこちょこ開、閉店報告が見受けられるので、見かけたら是非寄ってみて欲しい。すごく安いので。
展開は下町を中心に49店舗(増減あり)。

④業務用スーパーマーケット

  • 業務スーパー

安い。多い。安い。量が3〜10倍である代わりに、常に相場の20%off程度で品物を購入できる。
通称、日本のコストコである(コストコは日本国内にも展開しているが)。
他店舗では見かけない業者の仕入れ用のパッケージも多数取り扱っており、計画的に利用ができるのならば非常に強い家計の味方になってくれる。特に生鮮食品は傷ませかねないので、一人暮らし初心者にはおすすめしない。
都内に81 店舗展開しており、意外と身近にあるケースが多い。

  • 肉のハナマサ

名前の通り肉が強い。安いだけでなく高品質、多種類と商店街の肉屋を殺しにかかる勢いで展開されている。
業務用スーパーという時点でもう強いのに「プロ仕様」「肉のハナマサ」「HANMASA」とオリジナルブランドでこれでもかと攻めてくるその意気には圧倒されてしまう。
BBQの前に車で寄る等の用途でも大活躍してくれるので、名前を覚えておくだけでも損はない。肉を食え。
都内の展開は48店舗。探せばある。

この項目のまとめ

・だいたいみんなイオン
・24時間営業できる西友はすごい
・BBQの前はハナマサ


3:今回はここまで

ということで紹介してきましたが、残念ながら今回はここまでです。
そのうち高級スーパーとかの紹介もできればとは思いますが、それはおいおいということにしておきましょう。それでは!


ライター:集木周

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