【空き家リノベ体験記】~普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベしてみた~ 第２３回湿気対策も万全に #リノベーション #空き家

「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか？」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

そこで、空き家をリノベしようか？と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。

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古い家はジメジメとしてカビ臭い

中古で売りに出ている古い家を内見にいって、印象が悪いと思う理由として暗さと、独特の嫌な臭いがあると思います。
臭いの主な原因はカビです。カビ臭が家全体に充満しているということは、カビが大量に繁殖してしまっているか、換気が行き届かず空気が淀んでしまっているかでしょう。カビが増えやすい環境ということは、木材が腐ったり、シロアリに食べられやすかったり、建物の寿命を縮める要因になります。

古い家をリノベする際には、湿気対策は万全にして、長持ちするようにしないければいけません。

古い家は風通しが悪い

古い家が全てそうというわけではありませんが、多くの家が細かく間仕切りされていて風通しが悪い傾向にあります。
風が通らず空気が淀む箇所ができると、そこに湿気が溜まってカビの原因になります。なるべく間仕切りを減らして空間を繋げた方が湿気に強い家になります。

見えない床下にも

床下には地面から湿気が上がってきたり雨水が入ったりと、家の中でも特に湿気が溜まりやすい箇所です。
ただ、対策に関して施主がリノベプラン作りの段階で考えなければいけないことは、ほとんどありません。基本的なことなので、工務店に任せてしまって、プランが出来た際に、湿気対策が盛り込まれているか確認すれば十分でしょう。

気をつけなければいけないのはリフォーム済み物件を買う場合で、内装が綺麗にされていてカビ臭さも無くなってしても、実は床下は手を入れてなくて湿気ムンムン、カビまみれ、という可能性もあります。見た目の綺麗さに惑わされず、よく確認しましょう。

風呂場は換気扇があるけれど

家の中でもう1か所、特に湿気が溜まり易いのが浴室です。浴室暖房乾燥機があれば、雨の日に洗濯物を乾かせたり、寒い日のヒートショック対策に活用できたりと、湿気対策以外にもメリットが多々ありベターです。ただ、その分の光熱費はかかります。
晴れた日に、カビが生えないようにするだけであれば、余分な水滴を拭き取って換気扇を回しておくだけでも十分です。

ただ、換気扇を回して浴室の空気を屋外に排出した分、他から空気を取り込まないといけません。家の気密性断熱性を高めると快適に暮らせますが、僅かな隙間から大量に空気を吸い込むことになり、そこに強い空気の流れができます。その空気の流れに乗って、家の中に蚊などの小さい虫が入ってきてしまうそうです。なので、ある程度新しいマンション等には、虫が入らないように網が張ってある換気口がついていて、そこから空気を吸う設計になっているそうです。それを知らずに蚊を吸い込んでいる家庭も多いそうですが。

私の家の場合、押し入れの中に窓を設け、プリーツ網戸で窓枠全体を網戸で閉じられるようにして、換気口としています。押し入れの中に窓があるのは、リノベ前に階段室の窓だった物が、階段の向きを掛け替えたために押し入れ内になってしまったからなのですが、外気が直接居室に入らないため空調効率が良くなったり、押し入れの湿気対策にもなり、結果的にメリットが大きかったと思います。

エアコンの結露対策も

これはリノベとはあまり関係ない話ですが。実は、エアコンの内部は結露でカビが生えやすいです。冷房・除湿運転した際に、部屋の空気から取り除かれた湿気はエアコン内部に結露しています。この水滴はダクトを通して室外へドレンされるのですが、一部がエアコン内部に残ってしまい、カビの原因になります。冷房・除湿運転終了後は、送風や内部クリーン運転をしばらくして、エアコン内部を乾かすとカビ予防になります。

エアコン内のカビは臭いの原因になるだけでなく、エアコンの風に乗って胞子をまき散らして、他の場所をカビやすくしてしまう恐れもあります。エアコンの結露対策を頑張れば家を長持ちさせられると思って、私は気をつけるようにしています。