【空き家リノベ体験記】~普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベしてみた~ 第１８回住替えのことも考える #リノベーション #空き家

「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか？」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

そこで、空き家をリノベしようか？と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。

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第１７回薄暗い古い家を明るくする

持ち家は住替えが難しい？

賃貸vs持ち家の比較をすると、賃貸のメリットとして住替えが気軽にできる、ということが挙げられます。
「結婚」「出産」「転勤・転職」「子どもの進学・独立」などの家族状況の変化や「収入の変化」「ご近所トラブル」など、住替えの理由は様々あります。この先どうなるか分からないのに、住宅ローンを組んで持ち家なんて大丈夫なんだろうか？それも独身のうちに。そう考える人は多いと思いますし、私もそれは考えました。

国立社会保障・人口問題研究所が2016年に実施した『第8回人口移動調査』によると、引越しの平均回数は30~34歳で3.08回から50~54歳で4.23回に増えており、30代前半から50代前半の20年間で平均1回以上は引越しをしているようです。
参考：第8回人口移動調査https://www.ipss.go.jp/ps-idou/j/migration/m08/mig08.asp

実際に、持ち家ですと賃貸ほど“気軽に”住替えをすることはできません。ただ、全くできないか？と言われるとそんなこともありません。

住替えた後に持ち家をどうするか

家を住替えることになった場合、持ち家をどうするのか考えなければなりません。賃貸のように1~2カ月前に退去の連絡をして引越し後に立会・清算をすればそれで終わり、というわけにはいきません。これが気軽に住替えが出来ない理由ですが、それさえクリアできればいい、とも言えます。

主な選択肢は「売却する」「空き家のまま維持する」そして「賃貸に出す」の３つがあります。

売却する

売却する場合、住宅ローンの残債を売却額が上回ればいいのですが、下回る場合はその分を自己資金で補填しなければいけません。古い家の場合、売却の査定はほぼ土地代だけしかつかない場合が多く、時間が経って残債が減っていないとリノベ工事費の分だけ足が出る可能性が高いです。

空き家のまま維持する

空き家のまま維持するのは、新居の家賃・住宅ローンと旧居の住宅ローンの２重負担になります。さらに、家は人が住まなくなると急激に劣化するため、定期的にメンテナンスをする必要もあり、金銭的にも労力的にも大きな負担になります。

賃貸に出す

現実的には、住替えた後の持ち家は賃貸に出すことになる可能性が高いです。
なので、物件選びの際には、賃貸に出した場合に、住宅ローンの返済や家の維持費を賄えるか？という視点で見ておくことも重要になります。
とはいえ、いきなりそんなこと言われても何を見ればいいか分からないと思いますので、まずは不動産会社に「もし住替えて賃貸に出したら家賃はどれくらいですか？」と聞いてみましょう。