“いい住まい、いい暮らし”について考える業界最大級の住宅施工例コンテスト「LIXILメンバーズコンテスト2022」グランプリ作品が決定。グランプリは「暁の家」「M様邸古民家再生　伝統と先端が和する家」。 #古民家再生 #新築 #リフォーム #コンテスト

新築部門は「暁の家」リフォーム部門は「M様邸古民家再生　伝統と先端が和する家」がグランプリを受賞

​株式会社LIXIL（以下LIXIL）はこの度、全国で14,000社の工務店様、リフォーム店様が、お客様にとっての“いい住まい、いい暮らし”をいかに実現するかを競う、住宅施工例コンテスト「LIXILメンバーズコンテスト2022」の式典を開催し、グランプリ作品2作品ならびに入賞作品を決定した。（応募総数1825作品。新築部門：1031作品 リフォーム部門：794作品）

LIXILメンバーズコンテスト」は、LIXILのリフォームFCであるLIXILリフォームショップとLIXILのVCであるLIXILリフォームネットの他、スーパーウォール工法取扱い加盟店、マドリエ・イエココ加盟店など、全国14,000社以上（2023年1月時点）のGood Living友の会の会員を対象に、2012年より実施している業界最大級の住宅施工例コンテストです。

コンテストは新築戸建て住宅を対象とする“新築部門”と、リフォーム住宅を対象とする“リフォーム部門”の2部門で構成され、各部門ともに上位3作品を選出し、公開審査会によりグランプリ作品を決定したほか、地域性も踏まえた優秀な施工物件などを表彰しました。

新築部門の「グランプリ」には株式会社リビングプラザさま（岐阜県）施工による「暁の家」が選ばれ、リフォーム部門の「グランプリ」には前川建設株式会社さま（兵庫県）施工による「M様邸古民家再生 伝統と先端が和する家」が選ばれました。

LIXILはメンバーズコンテストを通じて“いい住まい、いい暮らし”について考え、上質な暮らしや空間を実現する住生活環境の提供を目指していきます。

• 参考資料

■新築部門「グランプリ」受賞作品
作品名：「暁の家」
施工：株式会社リビングプラザ
【審査評】
住宅部分がコンパクトにまとめられており、誰にとっても住みやすく、使い心地のよい住まい。随所に配された職人技の美しさが、この住まいの特徴のひとつとなっている。庭に対しても単に木や花を植えるスペースではなく、建物を引き立たせる要素であり、住まいの一部だという強い思いが感じられる設計。室内と外とのつながりの気持ちよさについても十分に配慮されており、その総合力が高い評価につながった。

■リフォーム部門「グランプリ」受賞作品
作品名：「M様邸古民家再生　伝統と先端が和する家」
施工：前川建設株式会社
【審査評】
選りすぐられた素材とその見せ方が秀逸。既存の柱をそのまま残す割り切り方や、吹き抜けまわりの処理など、残す部分と手を入れる部分のバランスがよく、判断力に長けたすばらしい仕事ぶりを見せている。それぞれの部位における断熱工事にもこだわりが見られ、十分な性能を発揮。新規でL型のデッキを設けた庭に対しても、手を入れる部分をしっかりと見極めており、建物にも施主にも恵まれたリフォーム例となった。

■審査員総評
リフォーム部門においてはマンションリノベ、古民家再生、メーカーの型式認定住宅のリノベーションと、多様化する社会のニーズに対して様々な視点からの提案やチャレンジが見られ、審査員としてもワクワクさせられる内容だった。これからの住宅購入者層は「リノベーション」に対する意識も、既存の建築物を上手く活用していく方が合理的という意識もより高まって来ると思われる。全国の工務店がこの3作品をよく研究し、事業に取り入れていくことを期待したい。リノベーションに取り組むからこそ見えてくる、新築住宅の課題や可能性へのより一層のチャレンジに期待している。

一方、新築部門においては断熱性能の向上や再エネ設置の取り組みが積極化する中で、機能・性能面では一定のラインに達しつつあり、審査も非常に難しかった。ここから先は、施主の要望に応えたという特殊解だけでなく、自然との調和や街並みへの配慮、地域に根ざした伝統技術の継承や、次世代へ住み継がれ資産として価値を維持・向上できる工夫など、社会的な課題にどう向き合ったかも審査の中で考えていく必要があると感じている。

建築資材やエネルギー価格の高騰等、困難な時代だからこそ審査員の期待を良い意味で裏切るような、地域の工務店だからこそできる住宅づくり・リノベーションを今後も期待したい。