日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)と株式会社ニーズ・プラスが共同で行った「不動産の相続」に関するアンケート調査によると、不動産を相続した経験者の62%が「やっておくべきだった」と感じることがあることが明らかになりました。
調査は2023年12月6日から12月11日にかけて行われ、全国の男女2037名が対象となりました。調査対象はインターネットを通じて選ばれ、家や不動産の相続に関する一連の質問が行われました。
不動産の相続、もっとも苦労したことは?
不動産相続は、しばしば複雑な問題を引き起こします。名義変更や相続税の処理、さらには親族間の争いなど、多くの困難が存在します。調査によると、回答者の62%が「不動産相続において何らかの準備をしておくべきだった」と感じています。
※引用元「日本トレンドリサーチと株式会社ニーズ・プラスによる調査」
「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/21064/)
株式会社ニーズ・プラス(https://www.needs-p.jp/)
「不動産の相続に関するアンケート」調査概要
調査期間:2023年12月6日 ~ 12月11日
調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
調査対象:全国の男女
有効回答数:1000サンプル
調査方法:インターネット調査
質問内容:
質問1:家や不動産の相続をしたことはありますか?
質問2:家や不動産の相続で大変だったことはありますか?
質問3:家や不動産の相続でもっとも大変だったことは何か、1つだけ選んでください。
質問4:それがもっとも大変だったと思う理由を教えてください。
質問5:不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことはありますか?
質問6:不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことを、具体的に教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■34.8%が「家や不動産の相続をしたことがある」
まずは、家や不動産の相続をしたことはあるか聞いてみました。
34.8%の方が「家や不動産の相続をしたことがある」と回答しています。
続いて、家や不動産の相続で大変だったことはあるか聞いてみました。
54.6%と半数以上の方が「家や不動産の相続で大変だったことはある」と回答しています。
家や不動産の相続でもっとも大変だったことは何か、1つだけ選んでもらいました。
「名義変更」が36.7%と、もっとも多い結果となりました。
続いて「親族間のすり合わせ」が22.7%で2位にランクインしています。
「その他」として上がっていたのは「借金の扱い」や「信用できる不動産会社の選定」などが主でした。
それがもっとも大変だったと思う理由を、それぞれ聞いてみたので一部を紹介します。
「名義変更」それがもっとも大変だったと思う理由は?
- 専門家を探すのが難しい(20代・男性)
- 法務局の手続きが分かりづらい(40代・女性)
- 両親が亡くなったが、私は一人っ子だったので、自動的に私が相続人になった。そのため、長期間放置しておいた。いざ、売ろうとしたが、名義変更が大変だった。(60代・男性)
- どんな書類が必要なのか分からずたくさん調べたり、普段行きなれない役所にも何度も行かないとならなかったから。(40代・女性)
- はじめて名前を聞くような書類を準備したり取り寄せたりするのがたいへん手間でした(40代・男性)
「親族間のすり合わせ」それがもっとも大変だったと思う理由は?
- 意思疎通がうまく行かず、完全に財産整理をすることが出来なかった。(40代・男性)
- 親族で分配に揉めた。もっとあるはずだと言われたり、生前の生活中のお金に関しても言われた。相続には関係ない相続人の配偶者まで出てきて腹が立った。(40代・男性)
- 相続人が10人いたが、それぞれの思いが違っていたため(50代・男性)
- 親族だから色々言いたいことを言うけどまとまらない、こじれる(40代・女性)
「相続税について」それがもっとも大変だったと思う理由は?
- 思ったより多くの相続税が掛かることを知ったから。(40代・女性)
- 何も知らなくて節税出来なかった(50代・女性)
- 全くの無知だったので情報収集のために勉強した事(50代・男性)
■62%が不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことが「ある」
さらに、不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことはあるか聞いてみました。
62%の方が不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことが「ある」と回答しています。
不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことを、具体的に聞いてみたので一部を紹介します。
不動産を相続した際に苦労しないように「やっておくべきだった」と思うことは?
- 事前の話合いや公証役場への手続き(20代・男性)
- 後々困らないように遺言書を書いておくこと(60代・女性)
- 生前に兄妹で事前に誰が何を相続すべきかということを具体的に決めておくべきだった。(60代・男性)
- 遺言状があると、故人の意思を尊重した遺産の分割ができたと思う(60代・男性)
- しっかりした書面に署名、捺印をしてもらう。言った言わないにならないように。(40代・男性)
- お互いの関係を良好に保つように多少の努力はしておくべき(40代・男性)
「事前・生前の話し合い」や「遺言状の準備」などが主に挙げられていました。
■まとめ
今回は、不動産の相続に関するアンケートを行い、その結果について紹介しました。
不動産の相続で苦労したことは「名義変更」が36.7%で、もっとも多くの方が答えています。
続いて「親族間のすり合わせ」が22.7%で2位という結果となりました。
また、不動産の相続に関して、経験者の62%が「やっておくべきだった」と思うことが「ある」と回答しています。
「やっておくべきこと」として主に挙げられていたのが「生前から話し合っておく」などでした。
さらに「遺言状」の準備をしておくと、親族間の揉め事を軽減できる可能性があるでしょう。
不動産の相続に関する悩みは、専門家に相談することで解決できるケースも多いです。
困ったことや悩みがあれば、無理をせず専門家への相談も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
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