遊休資産の茶室活用を促進 |「御殿山さくらまつり2023」にて、磯崎新氏が設計の非公開茶室「有時庵」で茶会を開催。

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■ 開催概要「御殿山さくら茶会」
4月1日(土) ①13:00 ②14:30 ③16:00(各回約1時間)
事前抽選予約制・¥3,000/名(税込)
亭主:岩本宗涼(裏千家準教授)

茶室「有時庵」

「御殿山トラストシティ」の「御殿山庭園」のなかには、風雅な建物がひっそりと佇んでいます。円形の屋根に、四角く空間を切り取る白い壁。実はこの建物、建築家・磯崎新氏設計の伝統と革新を融合した現代の茶室なのです。

 

有時庵最大の特徴である床の間。鉛板の壁にかけられた掛け軸は大徳寺真珠庵の山田宗敏筆による「有時」。天井には、美濃張りの障子を天窓としています。

鉛とステンレス複合板による真円板の屋根に同心円の土庇と、大理石のようなライムストーンを石垣に積んだ壁面の対比は、円と方形からなる幾何図式を想起させます。

木漏れ日のなかでの野点。都心にいることを忘れさせてくれる緑に囲まれた空間で、抹茶をいただきます。「御殿山庭園」の木立のなかに佇むのは、「有時庵(うじあん)」と名付けられた茶室。日本を代表する建築家である磯崎新氏の設計により、1992年に建てられた作品です。

江戸時代、徳川家光公の命により建てられた品川御殿にて、数多くの茶会が開かれたという御殿山。明治以降は、富豪たちが邸宅を構え、庭園の美しさを競っていました。庭園の池を巡り、季節ごとに表情を変える木立を抜けると現れる茶室を眺めていると、当時の雅びやかな暮らしが現代に蘇るようです。

 

ステンレスでつくられたにじり口の戸や土間に置かれたベンチ、チタニウムパネルの壁、丸と四角を組み合わせた外観といった斬新なデザインは、まさに現代建築の粋と茶の湯の心の調和を表しています。デザインだけでなく、囲い板に千年屋久杉、炉の横の中柱に丹波椿、床柱に薬師寺古材の檜など、貴重な材料を多用していることでも注目されている建築作品です。

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