農業用倉庫を再利用した美容院「miike」令和4年第16回長野県建築文化賞最優秀賞を受賞 #建築文化賞 #倉庫再利用 #SDGs

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持続可能な社会のための新たな一手

株式会社ihrmk(本社:東京都港区 / 代表:井原正揮・井原佳代)は、2021年に竣工した農業用倉庫を再生・再利用した美容院「miike」が、2022年(令和4年)第16回長野県建築文化賞既存ストック活用部門最優秀賞(県知事賞)を受賞した。

■長野県建築文化賞概要

長野県建築文化賞では、長野県内に建てられた建築物から、長野県の環境、風土、文化に根ざした作品、設計、造形表現及び施工における創意溢れる作品、景観や省エネに配慮した作品を募集し、優れた作品を表彰することによって、地域の建築文化の発展に寄与するとともに建築士の資質の向上に資することを目的に、隔年で実施しています。第16回受賞作品(一般部門:最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞1点、住宅部門:最優秀賞1点、優秀賞2点、奨励賞3点、新人賞1点、既存ストック活用部門:最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞2点)
参考リンク:http://www.nagano-kenchikushikai.org/profile12.php



[審査委員長:宮崎浩氏コメント]
敷地は八ヶ岳連峰を見下ろす田園風景の中にあり、周辺にはプレハブ倉庫が点在している。その中の1つ、どこにでもあるような間口10m奥行6mほどのプレハブ倉庫を、Uターン夫婦のための写真スタジオ付美容院へと用途変更したプロジェクトである。
リノベーションは、オリジナル空間の性格を綿密に読み解かねば、表層的なデザイン改築の域を出ない。ここでは、既存の外壁下地胴縁をデザインの下敷きとし、それを基準に外壁をくり抜き、家具を組込み、スライドする可動の鏡を胴縁間につくりこんでいる。簡単な操作の積み重ねに見えるが、このデザインコードの発見が、単なる倉庫を美容院らしい洒落た空間へと生まれ変わらせている。
また、周辺の空地を少しずつ整備することによって、この小さな設計行為が、今まで寂しかったであろうこの場を活気ある風景へと更新し始めている。既存ストックを見事に活用しており、高い評価に値する作品である。
(宮崎 浩)

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