- 中部圏版「買って住みたい街」ランキング
マンション開発が進む「名古屋」が3年連続の1位
タイパの名古屋中心部とコスパの“衛生都市”にニーズ二極化「買って住みたい街」ランキングでは、2020年に48位だった「名古屋」が2021年以降3年連続して1位を獲得しています。
全国有数の事業集積地である「名古屋」を最寄り駅とする住宅はこれまで想定できませんでしたが、2020年以降は「名古屋」を最寄り駅とするマンションが継続して分譲されています。
2位も2年連続で「岐阜」、3位には前回4位の「伏見」が入りました。前回3位の「名鉄岐阜」は6位に後退しましたが、「岐阜」とは徒歩5分程度しか離れておらず、事実上1つの街(駅)と考えても差し支えないため、購入希望者は岐阜中心部に注目していることがわかります。
3位の「伏見」は「名古屋」周辺の駅であり、中部圏での“住みたい街覇権争い”はここ数年「名古屋」vs.「岐阜」の構図となっています。
前回までは主に「名古屋」中心の居住ニーズが高まる状況にあった中部圏ですが、コロナ禍が長期化し物価上昇傾向が強まるなかで、“意向の郊外化”が発生していると見ることができます。状況としては「名古屋」とその周辺エリア、および「名古屋」からある程度離れたエリアにある“衛星都市”での居住ニーズ顕在化と見ることができますので、その意味では“二極化”の兆しがあるといえるでしょう。
中部圏においても核家族化が進行し、それに伴って戸建てからマンションへという流れが完全に定着していることから、今後は大規模マンションやタワーマンションの開発で活性化したエリアがランキングの上位へと年ごとに入れ替わりで登場することも考えられるマーケットに変化し始めています。
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