三陸沿岸地域の15市町村および民間団体が連携し、持続可能な「創造的復興」の実現を目指す「三陸国際芸術祭2022」が開催決定! #東北 #三陸 #復興 #地方創生 #アート #伝統芸能

テーマは「彩・REVIVE」- 彩(再)生 - 三陸の芸能と出会う「三陸芸能短期留学」も開催。


三陸国際芸術2022。三陸沿岸各地を舞台に多彩な三陸芸能との出会いをつくる今回のキーコンセプトは『彩』。英訳ではREVIVE(再生)。東日本大震災からの11年、『彩(さい)』と『再(さい)』とを表裏一体にする芸術祭(さい)が間も無くスタートする。
幕開けとなる9月は、三陸各地の芸能を紹介する見本市的プログラムが開催される。伝統的な芸能から若い芸能の担い手まで多彩な人々との出会う機会が設けられ、また週末には、復興を象徴する防潮堤エリアでのアートイベントも開催される。
10月からは三陸各地の彩り豊かな芸能祭事が、地域の食や観光プログラムと一緒に開催。三陸のダイナミックな断崖や奇岩、自然が生み出した造形美ともに、彩再生(さいさいせい)を目指す人々と街の物語と出会う旅が提供される。

▲POSTER:三陸国際芸術祭2022×田附勝×LABORATORIES

【芸術祭のストーリー】

この芸術祭は、東日本震災後に復興支援のため被災地を訪れたアーティスト(コンテンポラリーダンサー)たちの活動がきっかけとなって、2014年から三陸の4市町村の連携によって始まりました。

2018年度からは地元の企業「三陸鉄道株式会社」社長の中村一郎氏(現在は石川義晃氏)が推進委員会の長を務め、青森県八戸市から岩手県陸前高田市まで太平洋に面する全長600km以上を舞台に、三陸沿岸地域の15市町村および民間団体が連携し、9月を山場に開催しています。
この芸術祭のユニークな点は、なんと言っても、いわゆる絵画や彫刻といった物体をメディアにしたアート作品の展示ではなく、三陸地域に古くから伝承されている「舞踊・芸能」が主役である所です。あまり知られていませんが、三陸地域には、「鹿踊り(ししおどり)」「剣舞(けんばい)」「虎舞(とらまい)」「さんさ」「ナニャドヤラ」「神楽(かぐら)」といった、複数の郷土の踊りが存在しています。

三陸沿岸のリアス式の地形や深い山々に隔てられ、小さな集落が点在して存続してきたこの地域ならではの、共同体ごとに少しずつ個性の違う舞踊・芸能が見られるのが特徴です。

三陸の厳しい風土や労働環境の中から土着の民衆によって自然発生してきたこれらの踊りは、震災直後から共同体の中で再開され、復興を目指す住民のひそかな、しかし何にも増して心を鼓舞するものとして踊られ続けています。
これらの踊りはいわゆる「プロのダンサー」ではなく、平常は一般市民として一次産業等さまざまな仕事に就き、ふつうの生活を送っている住民たちによって、代々踊り継がれてきました。

▲赤澤鎧剣舞(大船渡市)

幼少時から太鼓や笛や歌、踊りの所作は村の中で稽古され、成長する頃には、顔を洗ったり歯を磨いたりすることと同じような、くらしの延長線上にある当たり前の活動として身についています。そんな彼らが舞台に上がった途端に気配が変わり、神がかった踊りを披露する様もまた見所です。

青年期に三陸を出て都会の大学等に進み、そのまま三陸には帰らずにくらしている人々も、今でも太鼓や笛を聴けば体が自然と動き出すと言います。

三陸の人々のソウルと言っても過言ではありません。
三陸の人々は、この踊りを対価のために踊ってきたわけではありません。神様や目に見えない大いなるもの、自分の信ずるものに祈りを捧げるような精神性を持って踊ってきました。

何十年も踊り続けてきた年配の踊り手が、とつとつとした口調で「今日はうまく踊れた」と言う時、そこには「何のために生きるのか」という人間の本質を感じさせるような尊さがあります。

▲三陸国際芸術祭2017 笹崎鹿踊り(大船渡市)

こうした三陸の踊りの芸術性は、長い年月をかけて極めて高いレベルにまで昇華されています。そのレベルは、被災地を最初に訪れたNPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(以下JCDN) 代表 佐東範一氏を心の底から驚かせ、その後、多くのプロダンサーたちにこの評判が伝わり、三陸に彼らの踊りを習うために移住するダンサーも複数発生しているほどです。この価値ある、しかし知られざる三陸の芸能を、例えば「バリ島」の舞踊のように地域を代表する観光・文化資源にまで発展させ、これからの三陸の経済的・精神的な真の復興の背骨としていきたいという思いが、推進委員会はじめ関係者の中にあります。

ここ2年ほどはコロナ禍により中止・縮小を余儀なくされましたが、この芸術祭は田附勝氏らの一流の写真家によって撮影され続けており、彼らを魅了するほどの芸術性の高さや可能性を窺い知ることができます。しかし例に漏れず少子高齢化によって過疎化していく村々で、踊りの担い手が年々減少していることは言うまでもありません。この三陸の芸能をどのような形で未来へつなげることができるのか。そのためにも、これまでより多くの方にこの芸能を知っていただくチャレンジをすべき時が来ています。

▲三陸芸能列車 三陸鉄道車内の様子クリスチン・マニス(インドネシア)

人々が三陸に興味を持ち、訪れ、願わくば一緒にこの芸能の未来をつくるような関わりを持ってくれることを、三陸は望んでいます。

▲アーティストと地域の人々との交流

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000106145.html

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