【相続に関する不安ランキング】男女500人アンケート調査 #相続 #アンケート

  • 相続に関する不安1位は「家族・親族と揉めないか」


続いて、相続に関して具体的に何が不安なのかを聞いたところ、1位は「家族・親族と揉めないか(170人)」でした。

2位「税金・費用の額(87人)」、3位「手続きの難しさ(67人)」、4位「遺産の分割割合・方法(66人)」と続きます。

上位にランクインした不安をおおまかに分類すると、「人間関係」「費用」「手続き」に分かれます。

費用や手続きについては、事前に情報収集したり専門家に相談したりすることで、不安を軽減できそうですね。

家族・親族間のいざこざについても、関係者が前もって少しずつ話し合っておけばトラブルを回避しやすくなると考えられます。

<1位 家族・親族と揉めないか>
・自分たちだけで相続の話を進めたときに、ちゃんと落としどころがつくのか。あとになって「言った」「言わない」の話にならないかが不安(30歳 女性)
・兄弟は仲がよくてモメないと思うが、それぞれの配偶者が口出ししてこないか不安(47歳 女性)
・姉が強欲なため、面倒なことになりそう(59歳 男性)

「兄弟と意見のすれ違いがないか不安」などの意見が寄せられています。

また被相続人の立場で「自分の財産を家族に相続させるときに、配偶者や子どもたちがモメてほしくない」と考えている人もいました。

残念ながら、相続をきっかけに不仲になってしまうご家庭もあります。

もともと家族や親族と折り合いが悪く、話し合いがスムーズに進まないことが容易に予想できるケースもあるでしょう。

<2位 税金・費用の額>
・正直言って結構な資産なので、相続税で大部分を持っていかれないかが心配(29歳 男性)
・「持ち家などの不動産に相続税がどれぐらいかかるのか」といった知識がない。相続税を払えずに相続放棄することにならないか不安(40歳 女性)
・相続税など、お金に関すること。持ち家のため、修繕費・維持費がどのくらいかかるのか心配です(54歳 女性)

「相続税」「専門家に手続きを依頼する費用」「相続した家の維持費」など、相続ではさまざまなお金の支払いが発生します。

現金以外の財産を相続した場合でも、原則として相続税は現金一括で支払う必要があるので、「税金を払えなかったらどうしよう」と不安になる人も多いようです。

ただ相続税には基礎控除があるので、相続財産が「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」以下の場合には、相続税の申告や納付は必要ありません。(2023年1月時点)

<3位 手続きの難しさ>
・流れや手続きがわかっていないこと(31歳 女性)
・亡くなったあとの銀行や保険などの手続き(49歳 男性)
・外国に住んでいる家族もいるので、手続きがスムーズにできるかどうか(56歳 女性)

「具体的な相続手続きの手順がわからない」「亡くなった人の銀行口座からスムーズにお金を引き出せるか不安」などの声が寄せられています。

大まかな流れだけでも知っておきたい方は、相続関連の書籍で勉強したり、金融機関が主催しているセミナーなどに参加したりしてはいかがでしょうか。

最近ではオンラインで開催されているセミナーも多数あります。

<4位 遺産の分割割合・方法>
・お金以外のものの財産分与(32歳 女性)
・分割協議が問題なくできるか(51歳 男性)
・遺言書による財産の分割になるのか、法定相続分による遺産分割になるのかわからない(69歳 男性)

とくに不動産をはじめとする「1円単位で分割できない財産」の分け方に不安を感じている人が多いとわかりました。

不動産や美術品の相続にあたっては、「誰が相続するのか」「不動産などを相続しなかった人に代償金を払うのか」「代償金はどうやって算出するのか」など、話し合うべきことがたくさんあります。

そのため不安に感じる人が多いのでしょう。

<5位 遺産の全容がわからない>
・資産がどれだけあるのかがわからない(45歳 男性)
・負債を隠されて相続させられること(25歳 女性)
・資産内容の確認、不動産の特定(56歳 男性)

相続財産に含まれるものには現金・預貯金のほか、「土地・家などの不動産」「借地権や借家権」「株式などの有価証券」「自動車や宝石などの動産」「事業用財産」などがあります。

そのため「財産の種類や額が把握できていない」と不安を感じている人も。

また未払いの税金や負債も「マイナスの相続財産」となるため、「知らされていない借金があったら困る」という声も目立ちました。

被相続人の記憶力がしっかりしているうちに「引継ぎノート」や「相続ノート」などをまとめてもらえるといいですね。

<6位 相続した不動産の扱い>
・売れない土地や山などの管理(39歳 女性)
・田舎の土地をどうしたら良いのかが不安。限界集落にあるので売れそうにないし、私が相続しても管理できないので、今から憂鬱(41歳 女性)
・両親の実家が田舎の過疎地域にある。兄弟全員が実家を離れており、実家を相続する人がいないため、どう処分したらよいか考えている(51歳 男性)

「空き家になる実家の維持管理が大変そう」「田舎の家や土地を処分したくても、売れなさそう」などの回答が寄せられています。

自分や兄弟が住むわけでもないのに、固定資産税とメンテナンス費がかかり続けるのは困りますよね。

不動産の処分に困ったら、「どうせ売れないだろう」と諦めずに、一度不動産会社などに相談するのがおすすめです。

直接土地を買い取ってくれる不動産会社もありますよ。

<7位 不安はない>
・相続に関してはすべて話がついておりますので、不安に思っていることはありません(37歳 男性)
・父親が相続税対策で何年にもわたって生前贈与してくれたり、生命保険などについても兄弟間で共通の認識をもたせてくれていたので、不安なことはない(41歳 女性)

事前に家族・親族間で話し合っていたり被相続人がしっかり準備していたりするため、相続に関して不安はないというご家庭も。

まさに「備えあれば憂いなし」といえるでしょう。

ただ「不安はないが面倒だとは思う」という人もいました。

手続きが面倒な場合は、費用はかかりますが専門家に任せることで手間を減らせます。

 

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