実際の問題点は、空き家そのものよりも、地域の住民がどのような生活を望んでいるのか、その理想の生活が実現可能な環境が提供されているかどうかにあると考えられます。もし人々が望む生活が可能であれば、空き家そのものは大きな問題にはならず、4000件という空き家の数字が、新たな機会や可能性として捉えられるのではないでしょうか。
2023年の現時点で、大野市の空き家は800件。この数自体はまだ少ないと言えますが、未来の空き家問題にどう取り組むべきかを若い世代や子どもたちと共に模索する必要があります。そこで、空き家の問題意識を高め、地域全体での対応策を考えるためのツールとして、絵本を制作することを決定しました。この絵本制作の背景には、地域の持続可能な未来を共に築く中長期的なビジョンを育成する意図があります。
絵本の中で描かれる空き家は、実際に改修が予定されている物件を元にデザインされています。この物語は単なるフィクションではなく、現実の空き家改修活動と直結しています。
子どもたちや改修に興味を持つ市民が、この絵本を通して空き家問題に触れ、実際の建築改修や空き家に関わる機会を創出するワークショップも企画されています。目指すのは、絵本を通じて地域の子どもたちや市民が空き家問題に興味を持ち、さらには実際の改修活動やワークショップに参加すること。これにより、地域の教育の場と産業の活性化が同時に進展することが期待されています。
【絵本でつなぐ地域と親子。地域の未来を空き家から考えたい クラウドファンディング概要】
プロジェクト名 | 絵本でつなぐ地域と親子。地域の未来を空き家から考えたい (https://readyfor.jp/projects/akiya-sanbikinokobuta) |
クラウドファンディング実施期間 | 2023年9月12日(火)~10月28日(土) |
受付窓口 | クラウドファンディングサイト「READYFOR」 https://readyfor.jp/projects/akiya-sanbikinokobuta |
目標金額 | 1,050,000円(ネクストゴール) |
返礼品 | ¥10,000 制作した絵本¥70,000 絵本と原画¥100,000 絵本20冊 ¥150,000 空き家掃除券(大野市内の空き家に限定する) |
その他 | ・本プロジェクトにおける絵本は、児童,学校,図書施設に寄贈を考えています。・絵本の完成は12月下旬を予定。 |
- 絵本について
■3びきのこぶたと3けんのあきや
絵本「3びきのこぶた」に空き家バージョンです。作画を担当するのは、作家のotoshibumi。