福井県大野市における空き家問題は、2045年に市内の家の約4割が空き家になるという予測が立てられています。この問題への対策として、任意団体「横町編集部」は自治体や大学と連携し、子どもたちが地域資産である家(特に空き家)への関心を持つきっかけとして、空き家をテーマとした絵本の制作に取り組みを開始しました。この絵本制作は大野市のガバメントクラウドファンディングの一環として位置付けられており、寄付金は地域貢献の一環としてのふるさと納税として扱われます。さらに、寄付者への感謝の意を込めて、制作される絵本は返礼品として提供される仕組みとなっています。
現在、この絵本制作のための資金調達が、クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて行われています。初めの目標として設定された50万円は無事達成され、次なる目標105万円へと挑戦中です。資金の募集期間は、2023年9月12日(火)から10月28日(土)までとなっています。
絵本のメインビジュアルと大野市のロゴ
目次
空き家の絵本制作の背景と概要
福井県大野市の抱える課題の一つが、空き家の増加です。令和4年の調査によると、現在約800件の空き家が存在し、2045年にはその数が4000件に増加する予測となっています。この増加傾向には、地域における防犯・防災、そして景観への影響という面から、予防や対策が迫られています。
しかし、対策を考える上で重要なのは、単に空き家を減らすことだけではなく、「そこに暮らす人々がどのような生活を送りたいか」という視点も含めて物事を捉えることです。