神戸は都市近郊に里山が広がっている自然豊かな都市であり、この豊かな自然環境は神戸が誇る財産である。しかしながら、社会経済の変化によって、人の暮らしの中で里山の利用が減少し、耕作放棄地や手入れが行き届かない森林の増加、藪や竹林の拡大、水路やため池の管理不足等によって、かつて普通に見られたアカトンボやキキョウなどの生物が見られなくなるなど、生物多様性が失われつつある。
里山の豊かな自然の恵みを享受するとともに次の世代に残していくためには、SDGsの観点も踏まえながら、持続的に生物多様性を守り、育てることが重要です。神戸市は、「KOBE里山SDGs戦略」を策定して、市民・企業・学校・NPO・行政等が互いに連携しながら目指すべき里山を実現するための方針を示すとともに、具体的な施策を展開していきます。
- 1.目指すべき里山
多種多様な動植物を育み、人と自然が共生する里山の価値が多くの人々に広く共有され、保全・管理・利用が継続的に行われることで、生物多様性がもたらす多様な恵みを持続的に享受できる里山
- 2.里山の主な課題
(1)里山林の荒廃
(2)耕作放棄地の増加やため池の荒廃
(3)外来生物・有害鳥獣の被害の増加
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