● 講評
今年は昨年に引き続き、外とのつながりや半屋外の空間を取り入れた事例が人気の中で、室内に取り込まれる「光」の演出にも注目が集まりました。それは、絶妙な配置で設計された窓からの自然光であったり、室内の凹凸から生まれる陰影であったりと、離れた場所から住まいを眺めた時にふと感じる美しさです。1位受賞となった建築家 鹿内健さんの手がけた住まいもまさに「光帯の家」。時代の流れとともに周囲の環境が大きく変わった三角地で、いかにプライバシーを保ち、限られた光をどう取り込むかが大きな課題と捉えた鹿内さん。事例の詳細では、住まい手の「猫のように居心地の良い時に自由に場所を選びたい」「終の住処を作りたい」といった想いに向き合い、試行錯誤したストーリーが描かれています。最期に求めるものは意外にシンプルで、何にも惑わされず、ただ自然の移ろいに住まいを合わせた形なのかもしれません。この住まいづくりを「最期の晩餐」に例えた鹿内さんのコメントも印象的です。
住まい手の想いとそれを叶えたつくり手が生み出したさまざまな住宅事例を、ぜひSUVACOでご覧ください。
● SUVACOについて
2013年7月より、理想の家づくりをしたい人がリノベーション・リフォーム・注文住宅のプロに出会えるマッチングプラットフォーム「SUVACO」を運営。日本国内 1,000 社を超える専門家(設計・デザインや施工のプロ)の事例やトレンド・お役立ちアイデアを特集・記事として配信。要望に合った住まいのプロを紹介・提案する「専門家紹介サービス 『すばこと』」も提供。また、株式会社扶桑社発行の雑誌「リライフプラス」との共同による、リノベーション専門サイト「リノベりす」の運営のほか、中部日本放送グループ企業である株式会社CBCビップスと共同で、オフィスの改装・移転をサポートする「オフィスバコ」の運営も行っています。
SUVACO『いい家・オブ・ザ・イヤー2022』発表 今年のキーワードは「外は緑、中は光」|SUVACO株式会社