大和ハウスグループ所属の株式会社コスモスイニシアが手掛けた賃貸集合住宅、『コスモグラシア両国レジデンス』が、公益財団法人日本デザイン振興会より「2023年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
≪2023年度受賞プロジェクト≫
『コスモグラシア両国レジデンス』(東京都墨田区、賃貸集合住宅)
デザインの概要
『コスモグラシア両国レジデンス』は、ICTの増加と共に変化する現代都市生活のニーズに応える賃貸集合住宅として設計されています。近年、私たちのプライベート(生活・趣味趣向)とパブリック(仕事)の境界がどんどん重なり合ってきており、その結果として住宅にはさまざまな機能が求められるようになりました。
『コスモグラシア両国レジデンス』は、デッドスペースとなる水回りを効果的に活用し、空間の仕切りとして機能させることで、住居者は生活空間を柔軟に1stプレイスや2ndプレイスなどとして変化させることが可能となりました。
また、共用空間はただの通路や待機場所としてではなく、心地よい滞在空間としての機能も果たすようデザインされています。視点の高さを変えることや、植栽を取り入れることで空間に奥行きを持たせ、人々が自然に集まる「たまり場」を作り上げました。
ポイント
- 都市型賃貸住宅の約25㎡のスペースを、計画合理性を保ちつつ、新たにデザイン
- 床レベルを調整し、視線を変えることで、開放的な共用エリアを確保
- 吹付タイルと、ランダムな木の手すりの組み合わせで、環境に調和した外観デザイン
<参考>過去受賞作品 https://www.cigr.co.jp/pj/contents/supply/gooddesign/index.html
デザインの詳細内容
25㎡の多機能空間の設計
水回りのデッドスペースを効率的に活用して空間を区分けすることで、目的に応じて1stプレイスや2ndプレイスといった異なる空間に変えられる設計となっています。
3rdプレイスとしての役割も果たす共用空間
床レベル変えることで視点の変化と空間の柔軟性を実現し、「たまり」の機能を強化した設計となっています。壁や天井に配置されたグリーンと、ファサード及び中庭の植栽が連続的に配置されることで、統一感のある空間を生み出しています。
■ 受賞評価コメント
コロナ禍を経て働き方が多様化し、住宅に求められる機能が大きく変化している。本件は25㎡という限られた住戸面積でありながら、水廻りを中央に配置することでワンルームから脱却し、小さいながらもシーンごとに居場所を分けることができるように工夫がなされている点を高く評価した。 水廻りと居室の間の間仕切りに、採光や通風が確保できる工夫があると、さらに快適性が向上するのではないかと思う。今後の改善を期待したい。 1階に設けられた広い共用部は居場所となるように計画されており、コンパクトな住空間を補完する役割を担えるのではないかと思う。都心におけるコンパクトな賃貸集合住宅の新しい試みであり、どのような新しい暮らしが展開されるのか、楽しみな集合住宅である。
■ グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。
60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。これまでの受賞件数は、50,000件以上にのぼります。
また、グッドデザイン賞では、理想や目的を果たすために築いたものごとすべてを「デザイン」とし、有形無形のあらゆるものが応募対象です。
●グッドデザイン賞公式WEBサイト URL:www.g-mark.org/
|コスモスイニシアについて|(本社:東京都港区、社長:髙智 亮大朗、HP:https://www.cigr.co.jp/)
コスモスイニシアは、新築マンション・一戸建、リノベーションマンションなどの住まいを提供するレジデンシャル事業、投資用・事業用不動産の開発・仲介・賃貸管理などを行うソリューション事業、ファミリー・グループでの中長期滞在に対応するアパートメントホテルなどの開発・運営を行う宿泊事業を展開しています。社会の変化とニーズの多様化とともに事業領域を拡大し、都市環境をプロデュースする企業へと進化を続けています。
私たちは、ミッション『「Next GOOD」 お客さまへ。社会へ。⼀歩先の発想で、⼀歩先の価値を。』 の実現に向けて全ての経営活動においてCSVを実践していきます。これからも、期待を超える安心や喜びをもたらす価値を追求し、商品・サービスの提供を通じて社会課題を解決するため、より多くの「Next GOOD」を、お客さま、社会と共に創ってまいります。