全国の賃貸居住者、住宅購入意向は3割 – 株式会社クロス・マーケティングが調査 | 空き家リノバニュース（アキヤリノバニュース）akiyarenova.news

株式会社クロス・マーケティング（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：五十嵐幹）は2023年9月に全国20～79歳の男女3,000名を対象に、「住まいに関する調査（2023年）現在の住まい編」を実施しました。住宅の購入・維持費用が建築資材の高騰等により上昇する中、本調査は住まい選びの決め手や住宅購入意向、建て替え意向、リフォーム経験などに焦点を当てて分析を行いました。

※以下の調査結果はマーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査から引用したものです。

■調査結果【居住形態と決め手】
自宅の居住形態では「持ち家戸建て」が51%を占め、半数以上の人々が戸建ての持ち家に居住しています。これに次ぐ形態は「持ち家マンション」および「賃貸マンション」で、これらの分布は2021年の調査結果と比較して大きな変動はありませんでした。＜図1＞

現在の住まいに決めた理由として、「最寄り駅の距離、乗降客数」「商業施設の充実」は30％台、「通勤通学時間」「周辺の治安」が20％台となりました。特に、持ち家のマンションや賃貸のマンションに住む人々は、「最寄り駅のアクセスや利用者数」、「通勤・通学の便利さ」、そして「都市部での生活」を特に評価していることがわかります。＜図2＞

【住宅購入意向】
賃貸居住者に対し、住宅購入への関心を探るための調査を行いました。その結果、購入を検討している、または少し考えている層が全体の29％を占めていました。特に20代から30代の間では、この割合が3割を優に超えています。しかし、年齢層が上がるにつれて、住宅購入への意欲は減少するようです。＜図3＞

住宅購入に対して否定的な意見を述べた人は、「お金・維持費・固定資産税」など金銭的な余裕がない、「相続する人がいない・処分が面倒」や「今の住まいで満足」「災害のあった時は、賃貸の方が負担が少ない」といった理由を挙げた。＜図4＞

【建て替え意向】
戸建ての家に居住している方々の中で、住宅の建て替えを検討している人の比率を調査しました。結果として、建て替えたい（建て替えたい＋やや建て替えたい）層は全体でおよそ15％でした。年齢別に見ると、20代から40代では約2割程度の意向はありますが、50代から70代ではその比率が1割に減少しています。＜図5＞

建て替えを検討しているという意見からは、多くの人が老朽化や経年劣化の影響を挙げています。具体的には、「床や壁の劣化や隙間が増える」「耐震性・断熱性・防音性」への不満が挙がりました。

また、「省エネ住宅」への関心や「平屋・減築」、さらに「バリアフリー」を希望する意見も見られました。

【リフォームについて】
持ち家の住民の46%がリフォーム経験を持ち、70代ではこの比率が70%に上昇します。主なリフォーム内容としては、「水回り設備の改善」72％、と「屋根や外壁のリフォーム」53％が挙げられます。また、「壁・天井・床材などの交換」「経年劣化による汚れや痛み、不具合の修繕」も行われています。＜図7＞