『のーがたのーと』は、福岡県北部の直方市を中心に展開するプロジェクト。その目的は、古町商店街、殿町商店街、明治町商店街、須崎町商店街といった、直方市の商店街が秘めた魅力を再発見し、それを全国、そして世界に発信すること。これは直方まちなかワンチームという産官学連携チームの一環であり、九州大学の学生、地元住民、そして直方市が共同で取り組んでいます。
この直方市の商店街には長い歴史と個性が息づいています。その歴史はかつて炭鉱の町として栄えた時代から始まります。この町の成長と共に商店街も発展し、多種多様なお店が立ち並び、人々が暮らしていました。そしてその賑わいは1km以上も続くアーケードに溢れていました。
しかしその後の人口減少や高齢化の進行、大型スーパーの出現により、商店街の活気は失われ、多くの店舗がシャッターを閉じることとなりました。しかし、現在でも江戸時代から続く老舗から新規出店の店舗まで、様々なお店が並び、活気を取り戻そうとしています。そこには、各店主の個性やこだわりが詰まった商品や、古民家を活用した店舗など、大型店舗とは一線を画した、人情味溢れる商店街の魅力があります。
そんな商店街の魅力を後世に残すため、そして再び人々に知ってもらうために『のーがたのーと』は生まれました。ここでは、直方の商店街が歩んできた歴史や、店主たちの思い、商品へのこだわりなどを書き留め、ブラウザ上で読むことができます。地元の方はもちろん、直方に関わりのある人々に、そして全国、世界の人々にも届けたい思いがそこにあります。
『のーがたのーと』の活動は、直方まちなかワンチームが牽引しています。これは、直方市、商店街、そして九州大学といった様々な組織が連携し、地域の課題解決に取り組むプロジェクトチームです。これまでにヒアリング調査やワークショップを通じて、地元の高校生を中心としたコミュニティを形成し、まちづくりサテライトキャンパスの設計・改修や、イベントの企画・実施、店舗のPR等を行ってきました。
直方の商店街がこれまでに積み上げてきた歴史や個性、そしてこれからも引き続き継続していくその魅力をぜひ。