【空き家リノベ体験記】~普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベしてみた~ 第22回 土地の利用には制限がある #リノベーション #空き家

「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか?」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。

そこで、空き家をリノベしようか?と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。

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第21回 水害に強い立地を選ぶ

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せっかく買うなら眺望のいい家が嬉しいが

一戸建てでもマンションでも、家を買う際に眺望の良さが選ぶ決めてになった、という話を聞くことが多々あります。suumo等の不動産ポータルサイトを見ても、物件広告に窓からの眺望を写した写真が掲載されていることが多いです。

眺望のいい家は、気持ちがいいだけでなく、風通しや日当たりもよかったりと、暮らしていく上でのメリットも多いです。

私が今の家の内見に行った際にも、不動産会社の担当者がまず言った事が、「2階からの眺望がスゴいですよ。」でした。実際、その眺望を見て心が動かされましたが、今この時の眺望がいいからといって、将来に渡ってそうである保証はありません。そのことを不動産会社の担当者に尋ねると、「ここは『一種低層』だから、おそらく大丈夫ですよ。」とのことでした。

土地の利用には制限がある

『一種低層』とは、正確には第一種低層住居専用地域といい、都市計画で定められた用途地域の一つです。
用途地域とは「計画的な市街地を形成するために、用途に応じて13地域に分けられたエリア」のことで、建てられる建物等の種類や大きさなどが制限されています。

第一種低層住居専用地域は、用途地域のなかで最も制限が厳しいエリアです。建物の高さが制限されたり、商業施設や工場等の用途では使えなかったり、快適な住環境を維持することが重視されています。
第一種低層住居専用地域であれば、目の前に大きな建物が出来て眺望が遮られるようなことはありません。

一方で、用途地域によっては、買った時の環境が維持されるかは運次第です。高層マンションの眺望が気に入って購入したのに、目の前に別のマンションが建ってしまい、隣の窓しか見えなくなってしまうこともあり得ます。

では、第一種低層住居専用地域がメリットばかりかというとそんなこともなく、基本的に用途が住宅に限られているため、スーパーやドラッグストアなども近場に無く、日々の買い物等を考えると不便になります。

用途地域も確認しよう

家・土地を選ぶ際には用途地域や、その他にも建築上の制限が無いか、不動産屋さんに確認しましょう。当然、素人には言葉だけ聞いても何のことか分からないことばかりなので、中身を理解できるまで、きちんと質問することが大切です。
リノベで増築したり、屋根の形を変えたりしたいと考えていても、建蔽率や高さ制限、日影規制など、建築基準法の制限があり、なんでも好き勝手にできるわけではありません。

過去の記事
第19回 広いリビングでも耐震性を確保する
第20回 古い家でも長く住める?
第21回 水害に強い立地を選ぶ

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