「独身だけど自分の家が欲しい。」「家賃を払い続けるのはもったいない。」そう考えるシングルが増えているそうです。一方で、「そうは言っても先立つ物が。」「この先何十年もローンが払えるんだろうか?」そんなお金の不安もついて回ります。築古の空き家を買ってリノベすれば、新築と比べて低コストで家が手に入る、と言われています。そうはいっても空き家って怖い、と二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。
そこで、空き家をリノベしようか?と悩んでいる方に少しでも参考になればと、この記事では普通の独身サラリーマンが空き家を買ってリノベした経験から、実際に何をして何を考え、結果どうなったかを紹介しようと思います。
前回の記事
第15回 不動産登記の住所変更をする
購入前に耐震性の確認を
古い家を中古で買うとなると、「耐震性は大丈夫なんだろか?」と不安に思う人が多いと思います。
物件選びの際には、自分だけで焦って判断せず、プロの目も入れてキチンと確認しておく方が確実です。リノベをお願いする工務店に確認をお願いをするのはもちろんのこと、ホームインスペクションで第3者からの意見を聞いてみるのもいいかもしれません。
ホームインスペクションとは:https://www.jshi.org/what/
ホームインスペクションを利用する際には、ミツモアというサイトを利用すればプロのホームインスペクター何名かに一括で見積もりを依頼することもできて便利です。
不動産業者は即決して欲しいので、あの手この手でくることもありますが、ここは慎重になりましょう。ただ、判断を保留しておくだけでは、いい物件ならそのうち売れてしまいますから、いつまでに何を確認したら判断するのか、期限を区切って検討するようにしましょう。
立地の確認も
建物そのものの耐震性とあわせて、立地の確認も必要です。ハザードマップポータルサイトで地震や土砂災害、水害等のハザードマップを確認することができます。近年、大雨による災害等が多発傾向にありますが、多くの災害でハザードマップと実際の被害範囲がよく一致しているようです。
また、地図に土地の特徴・成り立ち(盛土や台地等)、古地図などを重ねて確認できる重ねるハザードマップにて地盤も状況も確認することができます。
耐震性はリノベ工事で改善できる
建物そのものの耐震性でも地盤でも、全く問題の無い物件を見つけられれば言うことはないのですが、古い空き家でそういう物を見つけるのは至難です。そのため、どちらかを優先しなければいけないのですが、その場合は立地を優先した方がいいでしょう。建物の耐震性はリノベ工事の際に、耐震補強を施せば、ボロボロの今にも倒壊しそうな家であっても問題無い状態にすることは可能です。ただ、補強工事の規模が大きくなれば、それだけ工事費がかかります。
確認していても問題はある
古い空き家の場合、外観上は問題が見当たらなくても、中を開けてみると問題が見つかる場合もありえます。なので、ある程度は耐震補強工事が必要と覚悟して、工事の予算を確保しておいた方がいいでしょう。
私の場合、工事中に家の隅の一画だけ基礎が沈んでいることが発覚しました。家全体や1部屋まるごと傾いていれば分かり易く、工事の設計段階で判明していた可能性が高かったのですが、気づくのが遅くれて予算内での修正が難しくなりました。ただ、耐震性の影響は低いだろうとのことで、若干傾きがある状態ですが、そのままにすることにしました。家の骨組みが傾いた状態で、新しく床や造作の収納等を水平に作ったので、窓枠などが傾いていることが見た目で分かってしまいますが、それ以外には問題は今のところ感じません。
過去の記事
第1回 空き家を買ってリノベしよう!と決心する
第2回 どんな家に住みたいか考える
第3回 予算はいくらか考える
第4回 リノベできそうな空き家を探す
第5回 リノベーションの詳しい打ち合わせをする
第6回 住宅ローンを申し込む
第7回 工事の現場を見に行く
第8回 リノベ物件のイメージに合うインテリアを買う
第9回 DIYで新居を充実させる
第10回 住宅ローン控除の確定申告をする
第11回 土間リビングのある家に実際に住んでみた
第12回 土間リビングのある家に実際に住んでみた②
第13回 古い空き家を住みやすくするために工夫する
第14回 屋根に太陽光パネルを設置する
第15回 不動産登記の住所変更をする
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この記事を書いた人
よくばり売却 豊中北店 きどころ
もともとは、普通のサラリーマン。
空き家問題に興味を持ち、空き家をリノベして居住中。
現在は空き家問題解決の一助になれればと、
「よくばり売却」にて空き家・築古住宅の売却のお手伝いをしています。