- 今借りるなら「特急停車駅」が狙い目!新横浜線開業後に賃料上昇の可能性大!
全駅の平均賃料推移と特急・通勤特急停車駅に絞った平均賃料推移を見比べてみると、全駅では1年間で平均+5.5%の賃料上昇があったのに対し、特急・通勤特急停車駅は+2.9%に留まりました。
駅別の賃料データを調べてみると、特急・通勤特急停車駅が開業3年ほど前から賃料の上昇が発生しているのに対して、開業直前の1年~半年にかけて普通停車駅の賃料水準が遅れて上昇していることが分かりました。
このため、開業1年前との賃料上昇率を一律に比較すると、普通停車駅の上昇率が特急・通勤特急停車駅の上昇率を上回りました。つまり、開業には期待するものの開業前の賃料の値上げは頭打ちであったことになり、開業後にその効果が実感されるようになると、再び特急・通勤特急停車駅の賃料から先に上昇する可能性が高いと考えられます。
- 分析:LIFULL HOME’S総研チーフアナリスト 中山登志朗(なかやまとしあき)
出版社を経て、1998年から不動産調査会社にて不動産マーケット分析、知見提供業務を担当。2014年9月にHOME’S総研副所長に就任。
不動産市況分析の専門家としてテレビ、新聞、雑誌、ウェブサイトなどメディアへのコメント提供、寄稿、出演を行うほか、年間多数の不動産市況セミナーで講演。国土交通省、経済産業省、東京都ほかの審議会委員などを歴任。(一社)安心ストック住宅推進協会理事。
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