自由に本にふれあえる、子どものための図書館「こども本の森 神戸」が3月25日にオープン!本を外に持ち出して芝生の上でも寝っ転がって読書を楽しめる開放感。

自由に本とふれあえる、こどものための図書館「こども本の森 神戸」が神戸・三宮の東遊園地に2022年3月25日(金)オープンする。世界的な建築家・安藤忠雄さんからの寄附で、こどもたちが命の大切さを学び、豊かな感性と創造力を育む場として誕生した。目の前の東遊園地芝生広場に図書を持ち出して寝っ転がって読むなど、思い思いのスタイルで読書を楽める場となる。


「こども本の森 神戸」3月25日オープン|竹下景子さんが名誉館長に就任
「こども本の森 神戸」オープンに先立って2月10日、名誉館長委嘱式が神戸市役所で行われ、久元喜造神戸市長から俳優の竹下景子さんに委嘱状が手渡された。
震災後、被災者の詩を朗読するなど、復興支援活動にボランティアとして積極的に参加してきた竹下さん。神戸市からの依頼を快諾し名誉館長就任に至った。建物の設計を手掛け、神戸市に寄贈した建築家の安藤忠雄さんを交え、図書館と未来を生きる子どもたちへの思いを語った。

  • 竹下景子さん

〜名誉館長として〜
私は神戸市民の皆さまの復興支援委員会に参加させていただきました。今回はまた大好きな神戸でのご縁をつないでいただきありがとうございます。
神戸の震災復興のためいろいろな活動をされてきた安藤先生が、「こども本の森 神戸」を設計、寄贈されたとお聞きして大変嬉しく思っております。子どもたちがいつでも足を運べて、子育てをしている親御さんにとっても居心地のいい場所になり、命のこと、鎮魂のこと、このまちのことを学び、自分たちのふるさとを心に刻みながら育っていってくれたら、応援する私にとっても嬉しいことだと思っています。

〜この場所にあることの意味〜
神戸の皆さんにとって特別な場所「東遊園地」の中にできたということには大きな意味があります。震災に関する記録や検証で子ども向けのものはまだまだ少ないとお聞きしていますが、ここへ来たら「神戸で何があったのか」を学べます。それを家庭に持ち帰り家族の話題になったり、学校でも話し合いの場が持たれたりして、震災が数字での記録とは別に個々の心の中に残っていくのかなあと祈るように思っています。

〜本は想像の世界を広げる〜
「推薦図書を」という依頼を頂き、「自分が生きている世界は小さいけれど、本を読んで想像の世界を広げ、そこで生きている自分を感じてほしい」。そんな思いで、選ばせていただきました。私自身が子どものころ好きだった本、私の子どもたちが好きで何度も読み聞かせをした本のほか、大人になってから出会った児童書もあります。
その中の「シートン動物記」と「ファーブル昆虫記」は久元市長も子どものころお好きだったとお聞きしました。私はオオカミ王ロボから命について考えるきっかけをもらいました。ファーブルという人は詩人のように昆虫のことを描写しています。読んだ子どもたちが生き物を見る優しい目を培ってくれたらいいなと思っています。

竹下さんの推薦図書が手渡された

〜夢がいっぱい詰まった空間〜
大きな窓が公園に面していて広々として明るく、とても開放的ですね。ずっと上まで本が並んでいて、本に囲まれているという幸せな気持ちになれます。ここに来た子どもたちがワクワクする様子が目に浮かびます。広いデッキへの出入りが自由で、公園へ来た人も図書館とつながっているようです。楽しいことができそうな個性的なスペースがいろいろあり、夢がいっぱい詰まった空間ですね。
子どもは親が思うのとは違う本に興味を示し、小さな子でも自分で本を選ぼうとします。「こども本の森 神戸」は、そんな子どもの成長を親御さんが改めて知ったり、他の親御さんとのコミュニケーションを取ったり、子どもも大人も楽しめて思い出に残る場所になることを願っています。

  • 安藤忠雄さん

〜地球の中で生きる子どもに〜
神戸は日本の中で一番美しくて住みやすいまちだと私は思っています。「このまちから子どもたちが本を読んで世界へと向かって羽ばたいてほしい」と市長さんにお話しして「こども本の森 神戸」が実現しました。スマートフォンの時代ですから、「本を読む」ということが忘れられています。スマートフォンを半分にして、本を読んで考える場所にしてほしい。地球の中で生きる子どもたちが育つように、どうか皆さん、これからずっとよろしくお願いいたします。

〜ここは一番いい場所〜
市長さんから「この場所がいい」と言っていただいた東遊園地は、神戸にとって一番いい場所だと思っています。歩きながら考えるには駅から程よい距離にあります。27年前を常に思いながら未来に生きる子どもたちになってくれたらいいなと思います。今いる場所に対する愛情が持てない子どもは、次へと飛び立てません。自分たちの家族、地域社会、ふるさと神戸を愛して根を張った子どもは世界へと羽ばたけます。

〜市民の手で育てる施設〜
完成したのは「箱」です。施設は勝手に育つわけではありません。運営する人たちや神戸市民がこれから育てていかなくてはいけない。周辺の自然環境とともに、ぜひ神戸ならではの図書館に育ててください。時期が来れば白い花の木の植樹をします。ここまで早く震災から立ち直ったのは、神戸の人たちの神戸に対する深い愛情があるから。きっと次の時代の子どもたちに対する愛情も深いはずです。施設も樹木も大事に育ててくれると信じています。
親子の対話の間に本があります。「こども本の森 神戸」でたくさんの対話が広がっていけばいいなあと思っています。

  • 久元喜造神戸市長

竹下景子さん、このたびは名誉館長を受けていただき本当にありがとうございます。また本日は「こども本の森 神戸」、そして神戸の子どもたちに対する温かい言葉をいただき大変ありがたく思っております。
安藤忠雄先生から、神戸市と神戸の子どもたちへの素敵なプレゼントとして頂いた「こども本の森 神戸」がいよいよ3月25日オープンの運びとなりました。安藤先生、改めてありがとうございます。子どもたちにとって素敵な思い出が残る場所になるものと確信しています。
「こども本の森 神戸」は館内だけでなく、本を外に持ち出して芝生の上でも読書を楽しんでもらえるのが大きな特徴です。コロナ禍でのオープンにはなりましたが、感染に気を付けて、外の空気を感じながら読書に親しんでもらえたら子どもたちの育ちにとって素晴らしいことだと思っています。 
「こども本の森 神戸」は進化し続けます。竹下景子名誉館長に末永く見守っていただけることに感謝いたします。多くの子どもたちの成長の糧となることを願ってやみません。

▼「こども本の森 神戸」ホームページはこちらから

https://kodomohonnomori-kobe.jp/

▼「神戸っ子」 3月号のこの記事はこちらから

https://kobecco.hpg.co.jp/67253/

▼「神戸っ子」はこちらから
https://kobecco.hpg.co.jp/


自由に本にふれあえる、子どものための図書館「こども本の森 神戸」が3月25日にオープン|神戸市
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000078202.html

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